こんにちは、biwacommon編集部ライター見習いのおかしです。
結婚を機に北の大地から滋賀県に来て、はや15年。夫婦揃ってお家が大好きなインドア派ということもあり、行きつけのお店以外の滋賀のことはまだまだ知らないことだらけ!
そんな私ですが、アフターコロナで外出意欲が高まってきた今日この頃、県外出身・インドア派・40代女性の視点で見た「滋賀」を発信してみたいと思いました。皆さまにとって、滋賀の魅力再発見の一助になれば幸いです。
初回は人生初の「びわ湖バレイ&びわ湖テラス」へ行ってきたレポートをお届けします。
“琵琶湖を見下ろすようにそびえる打見山(1,108m)と蓬莱山(1,174m)の間に、ゆったりと広がるびわ湖バレイ。関西で長年愛されてきたこの リゾートの、2つの山頂エリアでお楽しみいただけるのが、「びわ湖テラス」です。”
出典:びわ湖テラス 公式サイト
滋賀県の観光名所といえば、お城や神社仏閣を始めとした歴史的建造物、そしてなんといっても琵琶湖が挙げられますが、その中に混じって人気スポットの一つとして高確率で選ばれるのが「びわ湖バレイ&びわ湖テラス」という印象です。滋賀出身の方であれば、一生に一度は訪れる場所なのではないでしょうか。
私は昨年の秋、滋賀住み15年目にしてようやく行ってきました!
これまでも「行ってみたいな」と思ってはいたものの、インドア人間にとっては人混みが何よりもしんどい!!さらに3連休でもない限り遠出をしない程の出不精のため、10年以上行くのを保留していました。なぜ今さら行く気になったのかは、書くと長くなるため端折ります。
さて、向かうは紅葉シーズン&3連休のびわ湖バレイ、混んでいないわけがありません。秋の、しかも山の天気は変わりやすいため天気予報とにらめっこしつつ、行く前日の夜に公式WEBサイトでロープウェイ往復券を予約しておきました。
<耳よりメモ>
前日までにWeb前売りチケットを予約しておくと一人あたり千円以上もお安くなるうえ、当日にチケット売り場に並ばずにすみます。(2024年1月現在)
当日の朝、眠気と戦いながら開場の30分後に到着したところ、すでに長蛇の列が。やっぱりなと思ったものの、思いのほか早く進んでいきました。どうやら臨時便があるとのこと。
列に並んでいる時点では麓は曇っていました。暖かい日でしたが、山頂駅は寒いだろうと上着を着込みます。
ロープウェイに乗り込み、いざ出発。ゆっくりと動き出したかと思うと、
ゴーーーーーーーッ!!
と加速し急勾配を上がっていくではないですか!
想像以上にめちゃくちゃ早い。私たち以外のお客さんも驚きの声を上げます。こんなに勢いのあるロープウェイは初めてです。少し前に帰省先で乗ったロープウェイの感覚でボ〜ッとしていたら、不意を突かれてあまりの速さに笑ってしまいました。
大丈夫なのかと若干不安になり、スマートフォンで公式サイトを開き、飛び込んできた文字が
「日本最速」!!
ご存じでしたか? めちゃくちゃ速いんです。昔からそうなのか、最近速くなったのか、どちらなんでしょう。
“秒速12m、日本最速を誇るロープウェイ。
最速時は山頂まで約4分。
キャビンは121人乗りで広々。
ロープウェイの概要
・全 長 1,783m
・高低差 782.23m
・秒 速 12m(通常時7m~10m)
・定 員 121名”
出典:びわ湖テラス 公式サイト
トップスピードは時速換算でおよそ42km/h。先の地元のロープウェイはおよそ18km/h。どれだけ速いかがわかります。今回は繁忙期のためたまたま速かったのかもしれませんが、通常時もおよそ30km/h、所要時間は5分程度とのこと。
ぎゅうぎゅうとまではいかずとも人混みの中にいる時間が短いことは、人に酔うインドア派には大変ありがたいことです。家族連れのお客さんにとっても、お子さんが飽きる前に降りられますので安心です。ただし中継柱を通過する際はそこそこ揺れ、怖がる声もありましたのでご注意を。
頂上までたった4分の旅は景色を見る間もないかというとそんなことはなく、頂上に近づくにつれ徐々に色づく紅葉を楽しみました。
山頂駅へ到着。さっそく、あたりの景観を撮りながらのんびりと散策し、壮大で美しい雲海の眺めにうっとりしていました。
「びわ湖バレイ」にある展望施設「びわ湖テラス」は、打見山と蓬莱山のそれぞれにテラスがあります。山頂駅からほど近い打見山側の「The Main」エリアには複数の飲食店、撮影スポット、散策デッキがあり、人気のスポットとなっています。高低差のあるウッドデッキを歩き周りながら様々な角度で眺望を楽しむことができ、撮影の仕方を工夫すると、某天空の城にでもいるかのよう。
ウッドデッキには狭い通路と階段部分を除き、柵がありません。柵の代わりにデッキの外側に浅く奥行きのある青色の堀が設けられ、そこに水が張ってあります。観光ガイドの写真などでもよく目にするこの堀のおかげで、視界と安全性を両立しているのが素晴らしいなと思いました。それを水たまりだと思ったのか、よちよち歩きの小さい子が一人で侵入しようとしていたので、どうか目と手を放さずに。
歩き疲れて喉も乾き、飲み物を求めてお店へ。
レストラン以外にも座れるベンチがあるため、屋外のテイクアウトのお店へ向かうと長蛇の列。そりゃあ、素晴らしい景色を眺めながらドリンクを飲みたくなりますよね。結局、屋内のカフェレストランの方が列が短かったのでそちらに行きました。
店内でいただく場合はレジで注文の際に席を指定してくれるので、自分で席を取る必要はありません。屋外にもソファがあったのですが、そちらは満席のため屋内席になりました。日差しが強かったので逆にありがたい。
メニューはさすがは山の上…という感じの価格でしたが相応に美味しく、景色も含めてその価値はあると思いました。店内にもきれいなトイレがあるため、退出時間になるまでゆったりと過ごせました。(繁忙期だったからか、席に時間制限がありました)
一服した後は、再びデッキから景色を眺めます。雲が晴れて、うっすら琵琶湖と市街地が見えてきました。滋賀を訪れ、初めて琵琶湖を見たときの感激が蘇ります。私にとって広い空を眺められる琵琶湖という存在は、何物にも代えがたい滋賀の魅力です。
琵琶湖側の景色を堪能した後は、隣の蓬莱山の方へ向かいます。蓬莱山は打見山よりも標高が高く、冬期は上級・中級向けのスキーコースになります。残念なことに蓬莱山山頂へ向かうリフトがグリーンシーズンの運行を終了していたため、今回は遠くから眺めるだけにしました。
山と山の間まで降りてみようとしましたが、体力に自信がない私はちょっと勾配がきつそうなので止めておきました。普段見られない景色を眺めているだけでもリフレッシュになりますが、次に来るときは動きやすい靴と、トレッキングポールを用意しようかな… 大げさに思えますが、過去に訪れた景勝地でも、あと一歩上りたいという場面を諦めることが何度かあったので。
帰りのロープウェイではお客さんがバラけていることもあり、行きよりも快適に乗ることができました。行きとは反対側の景色を見ながら、若干ゆるやかなスピードで下ります。
降り場の通路はそのまま案内所の中へ続き、お土産ショップを通る流れになります。その造りに「うまいな〜!」と感心させられました。乗り場の誘導もスムーズで、テラスの接客も気持ちよく、大変快適に過ごせました。
ちなみにロープウェイには車椅子、ベビーカーは畳まずにそのまま乗れます。ペットも乗り場にあるケージを使えば春〜秋シーズンは一緒に乗ることができます。駐車場は棚田のように分かれていますが、駐車場からロープウェイ乗り場の間に場内バスが走っているなど、ホスピタリティを感じます。十年後、二十年後にも安心して来られる場所だな、と感じました。
想像以上に満足度が高かったびわ湖バレイとびわ湖テラス、個人的に良かったところ、困ったところをまとめました。
<良かったところ>
・ロープウェイが混んでいても平気!乗ってしまえばあっというまに頂上!
・テラスでは手すりが多く、体力が無くても歩きやすい!
・座れるところが沢山ある!
・景色も施設も綺麗!レストラン屋内でゆったり、屋外でのびのび過ごせる。
<もっと良くなってほしいところ>
・バスに乗るほどでもない距離に駐車すると、坂道を上るのが大変…
・山頂駅の乗り場のトイレが遠い…
麓から雲海まで、たったの4分。
こんなにアクセスしやすい雲海を見られる場所が滋賀にあることに衝撃を受けました。そりゃあ人気がでるというものです。海外からのお客さんも沢山来ていました。標高1,000mを超える山の上のため、雲や霧の中で景色の見えない日が多く、日によっては景色が全く見えない場合もあるそうですが、天気の良い日を狙って久しぶりに行ってみるのもよいのではないでしょうか。
スタッドレスタイヤを買ったら冬も行ってみたいな、と思いましたがインドア派にはまだまだハードルが高いので、今は公式サイトを眺めてワクワクするに留めます。
*本記事公開日の時点では冬季営業中につき、実際の営業形態と異なります。ご利用の際は必ず公式WEBサイトの情報をご確認ください。
びわ湖テラス公式サイト
https://www.biwako-valley.com/tips/biwako_terrace/