魚を捕まえたいんだ、おれは。in 湖南アルプス

魚を捕まえたいんだ、おれは。 in 湖南アルプス

魚を捕まえたいんだ、おれは。

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biwacommon編集部のジョーだ。
データ整理をしていたら、フォルダから夏の思い出がでてきたので記事にしてみた。
季節外れの記事で申し訳ないが、大目に見てほしい。

今年の夏の暑い日、Nintendo Switchに明け暮れている小学3年生の息子に、「それ(Nintendo Switch)以外で、何かやりたいことあるか?」と聞くと、「魚を捕まえたいんだ、おれは」と力強い眼差しで答えてきた。そうだったのか、よし、分かった。明日朝イチで川に行こう。というわけで、湖南アルプスまで魚を捕まえに行くことにした。あつ森のように簡単には釣れないぞ!

近江湖南アルプスとは

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新名神草津田上ICから車で約10分ほど山へ向かって進むと、「近江湖南アルプス自然休養林」こと通称「湖南アルプス」にたどり着く。ここを流れる川は、浅く穏やかで、水もきれいなため、地元では有名なファミリー向けの川遊びスポットだ。小学校の中学年くらいなら、小さなえん堤から飛び込んだり、茂みの奥を探検して楽しめるぞ。

早朝の湖南アルプス

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時刻は午前7:00。網と仕掛け(とお菓子)を持って、湖南アルプスに着いた。まだ早い時間なのに、結構人がいるぞ。息子と私はテントは建てない。BBQはしない。もちろんお弁当もない。ただ魚を捕まえに来ただけだ。さっと遊んで昼前には変える予定だ。それでも息子のわくわく感は、強い敵と対峙した時のように高かった。いっぱい捕まえような!

仕掛け

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仕掛けはペットボトルをカッターで半分に切り、「かえし」を加えて、中に食パンを詰め込んだもの。私が夜中にひそひそと作ったものだ。子どもの頃、これでよく魚を捕まえた記憶がある。イメージトレーニングは十分にできている。うまくいけばいいのだが。

仕掛ける場所を探す

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早朝の川の水はとても冷たい。水温に足を慣らしながらゆっくりと川の上流に向かって、魚がいそうないい感じの場所を探す。これだけでも「探検感」があって、息子は楽しそうだ。息子と私は直感で5箇所に仕掛けた。あとは、魚が掛かるまで1時間ほど待つのみ。

待ってる間に川遊び

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上流はとても水が澄んでいて、太陽の光で水面がキラキラと輝いている。気づけば水温も気持ちよく感じるほど、太陽が高くなっていた。人はほとんどいない。適度に深い場所もあるので、息子は潜ったり飛び込んだり、網で魚を捕まえたり、持ってきたお菓子を食べたり、と満喫している。やはり自然で遊ぶのは心身ともに充実感があって心地良い。

ボーイスカウト襲来!?

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1時間ほど遊んで、仕掛けた場所に戻った。すると、そのエリアには大人数のボーイスカウトが、川底を網でかき混ぜ、棒を岩につっこみ、アグレッシブに魚を探して遊んでいる。状況が落ち着いてから撮影した写真なので伝わりにくいが、とにかく人口密度が濃かった。息子と私の仕掛けは当然のごとく、破壊され流されていた。シクシクしだす息子に、「諦めるのはまだ早い!」とマンガの主人公のように声をかけ、とにかく必死に仕掛けを探し集めた。そして、ゆっくりと覗いてみると…

魚がいた!

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仕掛けの中に3匹の魚がいた!よかった、湖南アルプスの神様ありがとう。祈りを捧げる私の隣で息子は満足そうに魚を触って微笑んでいる。魚はツルツルとした触感で、とても弾力があった。光の加減で7色に輝く鱗が美しい。コイ科に分類される「オイカワ」という魚のようだ。だんだんと下流からBBQの匂いが漂ってきた。そろそろお昼か、魚としばらく遊んだら帰ろうか。息子の好きなものを食べに行こう。

滋賀県で川遊びをするなら湖南アルプスがおすすめだ。
駐車場・トイレ完備だから小さい子どもがいる家庭でも安心して遊べるぞ!

●近江湖南アルプス自然休養林
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kokuyu_rinya/kokumin_mori/katuyo/reku/rekumori/omikonan.html

私は悔しかった。

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私は悔しかった。タイミングが悪かったにせよ、たった3匹の魚で満足できるはずがなかろう!翌朝、寝ている息子を叩き起こして再び湖南アルプスへ向かった。ここからは私の戦いだ。前日同様、午前7:00に到着し、仕掛け(簡単に流されないように改良を加えた)を5箇所しかけた結果…

リベンジ成功

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20匹以上捕まえた!やった! これだけ魚を持っていると、よその子どもが「すげえ!すげえ!」と集まってくる。息子は得意げに、捕まえた魚を見知らぬ子どもにあげていた。そういえば、まだ小さな頃、ここで同じように魚をもらって喜んでいたっけな。

息子と私は夏の思い出の一つに、小さな満足感を味わったのだ。