歳をとると代謝が悪くなるとは言うけれど…。いやぁーまさか、正直ここまでとは。「水飲むだけで太るよ〜」と人生の先輩たちから聞いていた話を通り越して、もはや空気吸うだけ、生きてるだけで太っていくのを体感している40代最後の夏です。朝ごはんをプロテインドリンクに置き換えて、一日一回はリングフィットで体を動かし、なるべく車を使わずに歩く生活。でも全然ダメ、体重が落ちません。
思いつく事といえば、朝トイレでスッキリできていないこと。はい、かなりの便秘症です。血糖値を上げたくないから、朝は食べない → 腸がうまく働かない → 便秘 → 太る、の悪ループにはまっている気がします。最近は「腸活」という言葉をよく耳にするようになりましたが、やはり腸をキレイにしておくことは健康や美容にとってそこまで大切なことなんでしょうか? そもそも、何をすることが腸活なのでしょうか? 腸内洗浄とかするのかな??
【腸活とは】善玉菌を増やして、腸内細菌のバランスを整えることであり、それには善玉菌を含む食品(プロバイオティクス)と善玉菌のエサになる食品(プレバイオティクス)を一緒に摂る食生活が大事、ということらしい。なるほどなるほど。
なんとなく身体に良さそうなイメージで、味噌、ヨーグルト、キムチ、納豆などの発酵食品を意識的に食べていましたが、これはプロバイオティクスの方。どうやら私にはプレバイオティクスを摂取するという考え方がたりていなかったようです。プレバイオティクスはオリゴ糖や食物繊維を含む食品で、野菜や果物、穀物を中心とした食材に多く含まれているのだそう。野菜はともかく、果物や穀物は糖質が多いと思い込み避けていた食材。
勝手にイメージしていた腸活はいろいろ間違いだらけでした。いきなり腸内洗浄とかではなく、まずは食物繊維をたっぷり摂ることからはじめたいと思います。
さて、食物繊維が豊富な腸活応援食品が多種多様にあるなかで、まずは同僚Hちゃんおすすめの「もちむぎシリアル」という商品にトライしてみます。シリアルの原材料となるもちむぎ「ダイシモチ」が、家から車で30分ほど走った滋賀県内の農家さんで100%生産されているというのが“地産地消大好きおばさん”の心に刺さりました。
もち麦とは雑な言い方をすると、もちっとした大麦のこと。食後の血糖値の上昇を抑え、さらにその効果を次の食事まで持続させるため、朝食として食べるのが効果的な食材だそう。朝ごはんを食べるよう推奨されている腸活にも、ぴったりの食材です。肝心の食物繊維は、ごぼうの約2.8倍、白米の約32倍、玄米の5.4倍…! よくわかりませんが、スゴそうなことは確かです。
まずはそのまま一口。ガリッ、ガリッ、…ボリッ。まぁまぁな硬さですが、よく噛むことはいいことなので問題ありません。友達がおやつをスルメに変えてダイエットに成功していましたが、咀嚼による満腹中枢の刺激という点ではこちらも大いに期待できそうです。見た目は素材そのままの形をしているので加工的に安心できるし、程よく焙煎された香ばしい風味もクセになりそう。スープやサラダ、ヨーグルトに入れたり、フルーツと一緒に食べても良さそうなので、これなら毎日気軽に足りない食物繊維を補えそうです。
機嫌よく腸活ライフを続けて2週間ほどたったある日、Hちゃん経由(←農協さんと仲良し)で、もち麦シリアルの原料「ダイシモチ」の新情報が入ってきました。①琵琶湖の水で育てている ②5軒の農家さんで育てている。①はへぇ~へぇ~へぇ~って感じですが、②はそんなにすごいことなの?
詳しく聞いたところ、ダイシモチはもち麦の中でも希少価値が高く「幻のもちむぎ」と呼ばれているだけあって、本来栽培が難しい品種なんだそう。通常の小麦とは出荷検査の項目が異なり粘りや栄養配分が見られるので、出荷ランクを上げるために肥やしをやりたいけど、やりすぎるとランクが下がるという難しさがあるのだとか。高度な栽培技術が必要なので、少数精鋭の5軒だけで安定した栽培を行い、今はとても高クオリティのものを収穫できているそうです。あぁ少数精鋭、響きだけで惚れてまうやつですね。
そして琵琶湖の水の話。こちらはびわ湖の水をすぐに引いてこれていいやん!という簡単な話ではなく、引いた水を、また琵琶湖に排水するので、琵琶湖の環境保全のために減農薬で育てなければならないという深い話でした。循環型社会とかサスティナブル社会とか、そういったシステムが声高に謳われる前から、琵琶湖周辺の農業は当たり前のように環境保全に取り組んいたんですね。これはまた“SDGs大好きおばさん”の心に刺さってきます。このあたり、いい話なのに商品パッケージに書き忘れたんでしょうか? とりあえず商品へのさらなる安心感を得たので、このまま「もちむぎシリアル」を継続したいと思います。経過についてはまた後日。