biwacommon編集部のジョーだ。今回は、biwacommon新メンバーのモリモトの初取材の話をしよう。
モリモトは滋賀県在住、京都の美術大学に通う22歳の女性。滋賀でクリエイティブな仕事をしたいという思いから、biwacommonを運営する我が社「株式会社ウィードプランニング(通称:Weed)」に応募してくれた。将来はWeedのデザイナーとして活躍する一方で、biwacommonではディレクター兼ライターとして精力的に活動してもらいたい!画像のイラストレーションはモリモトの作品だ。
モリモトには、biwacommonのコンセプトである「滋賀のいいもの・こと・ひとを紹介する」に沿って、興味のある取材先候補を3つリストアップしてもらった。その中で初めての取材先として選んだのは、八日市にある癖品(くせじな)販売店「延命ランド」。ユニークな選択に驚きつつも、今の編集部にはない新鮮な感性がとても良い!
編集部はフォローに回りつつ、企画書作成やアポイントなどの準備はモリモトに任せた。モリモト提案の企画は「愛すべきコアい滋賀」。熱狂的でマニアックな滋賀を紹介するというものだ。延命ランドの店主とは以前面識があったため、取材の了承もスムーズにいただけた。その後、記事内容や写真イメージ、質問事項、機材準備を進めていった。
当日、約束の時間に延命ランドへ到着すると、なんとお店は閉まっていた。困惑したモリモトが連絡すると、店主が慌てて出迎えてくれた。起き抜けからインスタ用の商品撮影に夢中で、時間に気づかなかったとのこと。店内には几帳面な撮影セットが組まれていた。店主は小走りで少し離れた駐車場まで案内してくれた。このやりとりを通して自然と距離が縮まった気がした。
取材中、同行した私は店主に質問したいことが山ほどあったが、モリモトの取材であることを尊重し、相槌と少しの補足質問、撮影、タイムキープ、傾聴に徹した。印象的だったのは、モリモトと店主が実に楽しそうに話している姿だ。二人の目はキラキラと輝いていた。決して口数が多いわけではないモリモトだが、人とじっくり話すのが好きなのだと感じた。
モリモト独自の視点の質問が、貴重なエピソードを掘り起こしていく。店主は「手のオブジェ」や「ヴィンテージのグラビア雑誌」について熱く語ってくれた。また、社会人デビューを控えたモリモトを応援するかのように、店主は自身の経験や哲学も交えて話してくれた。モリモトの手帳はメモでいっぱいになっていた。
クセの強い見た目とは裏腹に、店主は謙虚で腰が低く、言葉の端々に知性を感じる聡明な人だった。「やばいっすよ、これ」と商品を手に取りながら、背景やおすすめエピソードを丁寧に紹介してくれる姿は印象的だった。
モリモトの狙い通り、取材の最後に店主おすすめの「滋賀のいいもの・こと・ひと」を教えてもらえた。今後の取材活動にも大いに役立ちそうだ。どうやら八日市はコアい滋賀が多い土地のようだ!
モリモトはフットワークが軽く、飄々とした印象がある。企画書作成やアポ取りもスムーズで、独自の感性と着眼点と文章がユニークだ。加えて、周囲がサポートしたくなるフレッシュでポジティブな人柄も大きな魅力だ。biwacommonの運営にぴったりの存在であり、頑張る姿は私たち先輩陣にも良い刺激を与えてくれている。これからの活躍が楽しみだ!
店主のはちきれんばかりの笑顔はモリモトからの無茶振りだ。ご協力ありがとうございました。
ぜひモリモトの延命ランドの記事をご覧いただきたい。
【コアい滋賀】元サラリーマンの癖店主が八日市で延命ランドという癖品屋さんを開いた。(前編)