湖岸で「ドッグスポーツ」の秋!

ドキドキ・「ドッグスポーツ」デビュー

福 4才

はじめまして、biwacommon編集部のえんどうです。そして、ご紹介しましょう。我が愛犬、福(ふく・トイプードル ♂ 4才)です。ちょっと情けない顔をしてますが、どうぞよろしくおねがいします。

さて、私たちが今回レポートするのは、福がいつもトリミングでお世話になっている「Dog Salon Lavandula(ドッグサロン ラバンデュラ)」さん(大津市石山寺:以下 Lavandula)が開催する「犬の伝え方セミナー」。ドッグスポーツを通して、飼い主の意図を正しく伝え、理解してもらうにはどうしたらいいかを“愛犬と一緒に学ぶ”というお勉強会です。

ところで、皆さん「ドッグスポーツ」ってご存知ですか?

ドッグスポーツとは、犬とハンドラーと呼ばれる指示者がペアになって一緒に楽しむ競技のこと。種目はたくさんあって、フリスビーのキャッチとかドッグダンスとかもその一つです。今回、私たちが挑戦するのは「エクストリーム※」。スロープやハードル、トンネルなどを素早くこなしてタイムを競う、いわば犬の障害物競走みたいなもの、とのことなんですが……
※似た種目として「アジリティ」があります。“楽しむ”がメインの「エクストリーム」に対して、こちらは本格的な“競技”という感じなのだそう。

実は福も私も超ド初心者。お手やマテならできるけど、いきなり障害物競走⁈ しかも、犬一倍(?)怖がりの福。果たしてどうなることやら。

はじめの一歩は、褒め!

今日のアジリティ

土曜の朝の湖岸緑地公園は、釣りや散歩を楽しむ人で意外にも賑やか。日中の日差しはまだまだ強い時期ですが、今日はちょうどいい曇天でわんこたちも過ごしやすそうです。会場となる広場には、スロープ、リング、ハードル、トンネル、ジグザグコーンが設置され、なかなか本格的。福先生、ホントにこんなのできますかね?

参加者は5組。わんこは偶然にも全員トイプードル、飼い主はたぶん…全員中年以上、かな?(笑)。わんことアジリティに取り組む前に、まずは飼い主がトレーニングを受けます。今日はトリマーではなく、トレーナーとして登場したLavandula 江藤さんの「褒めて!」の掛け声で、愛犬を褒める&撫でる練習。それも思いっきり、“テンションMAX”で!

「よーっしゃ!よーっしゃ!よーっしゃ!!(全員ムツゴロウさん状態)」
※ムツゴロウさんを知らない方は「ムツゴロウさん よーしよしよし」で検索を

犬の学習に効果的なのが「陽性強化」。簡単に言えば、これをやるといいことがある(ご褒美がもらえる)→だからやる、と覚えてもらう学習方法です。よくおやつを用いるのですが、今回は「おやつなし」というルール。「飼い主に褒められる」ことが、わんこたちのご褒美になります。「おやつがなくても言うことを聞いてもらえるようになる、というのが狙いなんです」と江藤さん。なるほど。

いよいよチャレンジ。できるか?!福!

尻込みしまくり

まずは1つの障害物を1組ずつ代表でチャレンジしていきます。「スロープ!」という掛け声を合図に、小さな坂をのぼって、降りて。コツはリードを短く持つこと。途中で落っこちないように真ん中を歩いて……できたら思いっきり「よーっしゃ!よーっしゃ!よーっしゃ!!」

1組、2組と、皆さん初チャレンジなのになんとかできてる!すごい! 徐々に一体感も生まれ、応援ムードが高まる会場。どこの子の番でも、できたら自然と全員ムツゴロウさんに(笑)。犬を飼ってる人って、みんなホントに犬が大好きなんだよなー。なんだかほっこりする瞬間です。

さて、いよいよ私たちの番。江藤さんが指し示したお題は「トンネル」。怖がりの福が一番苦手そうな障害物です。でも、やるしかないでしょ!
掛け声、短く持ったリード、できたらめちゃ褒め。この3つのポイントのほかに、もう一つ、大切なことがありました。それは、段階的にクリアして「できる=自信」を積み上げていくこと。

長く見えたトンネルは、くしゅっと縮めることができるようになっています。初めは一番短くして輪っかをくぐる要領で、だんだん長くしていって、最後はフルに挑戦!
尻込みする福を「トンネル!」と半ば強引に押し込み、出口で「おいでー」と両手を広げて待っていると……

犬もおだてりゃ……

できたよ!

やーーったーーー!できたーーーー!!!

真剣そのものの表情を浮かべ、大慌てで胸に飛び込んできた時の愛おしさったらありません! もちろん、大大大ムツゴロウさんです。激しく褒められすぎて戸惑いながらも、かなり得意げな福。犬だって褒められて自信がついたらいい顔するんだなぁ。

最後は1組ずつ、みんなの前で全ての障害物を一周。短時間でそれなりにできるようになっているわんこたちのポテンシャルに感動です。しかもたくさん褒めてもらえて、どの子も満足そう。ドッグスポーツって、実は犬と飼い主の最高のコミュニケーションなのかも。

Lavandulaさんでは、他にも犬とより良く暮らすための勉強会が定期的に開催されています。江藤さんは「犬と飼い主に一番近いのは、月一で顔を合わせるトリマーではないか」との気づきから、サロンでトレーニングやしつけの相談もできるようにと、トレーナーとしても活動中。犬の保育園やお散歩の付き添いなど、サービスも様々なので気になる方はぜひお問い合わせを。

Dog Salon Lavandula(ドッグサロン ラバンデュラ)
https://www.dogsalonlavandula.com/

意外な才能を見せた福とそれに気を良くした私は、さらなるドッグスポーツの高みを求めて大阪 舞洲へ……! これまたどうなることやら。