Weed缶ってどう?

忘年会の参加者にノベルティを配りたい

忘年会の参加者にノベルティを配りたい

biwacommon編集部のジョーだ。このサイトの運営会社である株式会社ウィードプランニング(通称:Weed)はコロナ禍収束後から忘年会を再開している。今回、幹事であるナカガワくんから私に相談があった。

「参加者にノベルティを配りたいのですが、何かいい案ありますか?」

瞬発力が求められた。後輩のナカガワ君に試されている。純粋なキラキラした目で私を見ないでほしい。真面目なナカガワくんのことだ。ここで何かいい案を出さないと、“ザ・王道”なノベルティになってしまう可能性が高い。

Weed缶ってどう?

Weed缶ってどう?

例えば、「Weed缶」ってどう? 缶に会社のロゴとパーパスをデザインして、中にチョコレートやキャンディなどお菓子を入れておくのだ。小腹がすいたり、気分転換でお菓子を食べる社員は多いから、きっと自分のデスクの上に置いてくれるだろう。結果的に、最近リブランディングして新しくなったロゴとパーパスを目にする機会も増える。
思いつきにしてはいい作戦ではないか?

いいっすね、それでお願いします!

いいっすね、それでお願いします!

ノベルティは「Weed缶」に決まったようだ。さて、どうするか。提案しておいてなんだが、何故缶なんだ? 思いつきの発言には気をつけなければいけないと、あれほど学んできたのに。前言を悔やみつつ「Weed缶」の制作を後回しにしている間に、ナカガワくんが缶を探してきてくれた。
私はジュースの缶(350ml)を想定していたのだが、ナカガワくんが手にしていたのはペンキ缶だった。ついでにラベルの高さは70mmだと教えてくれたが、実際は60mmだった。

大丈夫、すべて想定内だ。

デザインする

デザインする

ペンキ缶か。ペンキ→描く→未来を描く、「2024年も新たな会社を描いていきましょう」というメッセージにしよう。ベタだけど。これでペンキ缶である必然性ができた。

次にデザインを進める。まずは参考にいろんなペンキ缶をとことんチェックする。ペンキ缶をペンキ缶たらしめるデザイン要素を洗い出すことが重要だ。今回はインクのタレをアクセントに表現することにした。

続いて構成要素を決める。それらしくなるように英字、数字、アイコン、注意書き、マーク、Lot番号、バーコード、色使い、文字の大きさ、余白を意識してデザインしていく。
実際にデスクにWeed缶を置いたシーンを想定して、インク型の紙コースターもつくろう。

遊び心を加える

遊び心を加える

注意書き(Caution)の文章はメッセージを込めて工夫した。さらにLot番号は会社住所のイニシャル、バーコードは会社の適格請求書発行事業者登録番号にして遊び心を加えた。

プリンターで出力する

プリンターで出力する

プリンターが異音を放っている。紙が詰まる。インクが滲む。手差しのプリントは滑り出しのトラブルが多い。設定を細かく調整し、どうにかきれいにラベルが印刷できた。こだわりは、缶のフタにも黄色のラベルを貼ったところだ。それによって「ペンキ缶らしさ」がグッと増した。

忘年会の当日

忘年会当日

忘年会は会社から2駅ほど離れた近江地鶏屋で行われた。お酒もすすみ、まさに宴もたけなわというその時、新たな事実が発覚した。

ナカガワくんは準備した「Weed缶」を会社に忘れてきていた。

…これは大丈夫ではない、想定外だ!
だが、忘れてきたものは仕方がない。彼は幹事としてゲームを企画し、景品を準備し、司会進行をこなし、社員を楽しませるために尽力してくれた。いつも真面目な頑張り屋さんだ。(おかげで忘年会はとても盛り上がった。おつかれさまでした)

週明けの月曜日、朝の爽やかな社内で「Weed缶」を配った。缶の中にはいろいろなお菓子が賑やかに詰め込まれている。みんなとても喜んでくれた。一週間経った今でも、多くの社員のデスクには「Weed缶」が置いてある。
何はともあれ作戦成功だ!

この記事がノベルティを考える際の参考になれば幸いだ。