
biwacommon編集部のモリモトです。
本格的に夏になって来ました。みなさん無事でしょうか?夏バテしてませんか?
私は夏バテするとどうも食欲が湧かず…とはいえ何も食わずでは体力がなくなってしまう!
そんな時に食べるのが、モリモト家直伝の夏バテ料理“とうふ丼”です。
白ごはんにとうふを乗せただけ。ご飯を作る気力もいらない、くどくないし、タンパク質や炭水化物まで補充できちゃいます。
今年も、いずれくるであろう夏バテに備え、絶品とうふに出会うべく滋賀県内にある美味しいとうふ屋さんを探していました。
そこで見つけたのが東近江市にある【大和田とうふ店】さん!
名神八日市インターから車で10分ほど、永源寺地区にあるとうふ屋さんです。地産地消にこだわり、出来立てのとうふを販売されています。
周りはとにかく田んぼ!田んぼ!一面田んぼ!あえて包み隠さずに言うと“ド”がつく田舎です。広くてまっすぐな道を車で走らせると、見えてくるのが“とうふ”の文字。
迎えてくださったのはTOFU Tシャツを着たとうふ職人の大和田賢二さんと、とうふイヤリングをつけた大和田由芽さん。なんともチャーミングなお二人です。
お二人とも県外出身とのこと、なぜ滋賀でとうふ屋さんを始めたのか聞いてきました!
モリモト 数ある食べ物の中でなぜとうふを選んだんですか?
賢二さん 元々京都で和食の料理人をしていました。その頃は帰りは遅いし朝は早いしで。子どもがうまれたタイミングだったこともありこんな生活でいいのかなと思い悩み、日曜日に休みがもらえるとうふ屋に転職しました。そこでとうふの魅力を知り、自分のお店を持ちました。
小さい頃から集中して何か1つのものを完成させることが好きでした。単純だけど奥が深そうなものを作りたいという想いがあって、とうふはそう言った点ではベストな素材で。小さい頃はまさかとうふ屋になっているとは思ってませんでしたけど(笑)
由芽さん 私もまさかとうふを売ってるとは思ってもいませんでした(笑)
でも“〇〇屋さん”みたいな何か一つのものを専門的に扱っているお店をやってみたい!という憧れがありました。あとは接客がとても自分の性格に合っているので、自分が自信を持って提供できる商品を販売できるこの仕事にとてもやりがいを感じています。
モリモト 東近江市でお店を始めた理由は何だったんですか?
由芽さん 二人ともお店を開くなら、田舎が良いなとは何となく思っていて。物件を探しているときこのロケーションをを見た瞬間、直感でここにしようと決めました。
賢二さん 工房で作業するときに騒音がするので、住宅街ではない場所がいいなと思っていました。気にしていたのはそれぐらいだったんですが、いざ来てみると水の綺麗さだったり、品質の良い大豆が手に入ったり、今改めてとうふを作るのに適している場所だなと思います。
とうふはシンプルな分とても繊細で、大豆の時期、産地、水の種類。ほんの少しの環境の変化で味も作り方も変わるそう。
賢二さん 前のとうふ屋で働いていた頃「隣町になるだけで全く作り方が変わる」と教えられていましたが、ほんまやったんや〜ってここに来て思いました。素材は全て地産地消で揃え、安全で美味しいとうふを提供できるこの場所にお店を構えられて良かったです。
ひとくくりに“とうふ”と言っても、木綿とうふ、絹とうふ、寄せとうふ、おぼろとうふ、ざるとうふや豆乳、湯葉まで!
とにかく種類が多いです。いつ作り始めるんですか?と聞くと朝4時ごろには起きて、オープンの10時に合わせて作業を始めるそう。午後も次の日の仕込みで大忙しのようです。
工場併設ということもあり、その手間暇かけられた出来立てとうふをその日にゲットできるのも魅力。
モリモト 特にこれがおすすめ!という商品はありますか?
由芽さん えー全部おすすめですが(笑)強いていうなら、おぼろどうふは人気商品で一気に何個も買っていかれるお客さんもいます。あと木綿とうふは結構わさわさして苦手という方も多いですが、うちのはぷるんとしていて好まれるお客さんが多いです。
商品を購入したお客さんには、おからの無料サービスも!
サラダにして食べるのがおすすめとのことで、一袋いただいてお家でサラダにしてみました。
おからをサラダで食べるのは人生で初めてでしたが、これがいける!サラダですが、メイン料理を担えるボリューム感がでます。サービスとはいえなかなかの量があるので、サラダの他にも煮物にしていただきました。
モリモト おすすめのとうふのアレンジ方法ありますか??
賢二さん とうふによって色々ですが、そばにおぼろとうふを乗せてみたり、木綿とうふをシンプルに塩のみで食べたり。うちの子どもは、厚揚げに焼肉のたれをかけて食べますよ。
とうふは所詮とうふやし、どんな食べ方をしても大体美味しく食べられますよ(笑)
どの商品にしようか、どんなアレンジ方法で食べようか相談に乗ってもらい、いくつか商品を購入。お店の方がおすすめの食べ方や調理方法に合うとうふをチョイスしてくれるというのも、お店の魅力ですよね!
詳しい味についてはこちらの記事でレビューしています!
◼︎大豆の奥深さを味わう!【大和田とうふ店】のとうふを食べ比べ
とうふ店さんの看板の文字、というと昔ながらの筆で書いたイメージですが、大和田とうふ屋さんはとうふの輪郭をかたどったようなぽってりとしたフォルム。お店の前を通り過ぎても、そのフォントを見ると戻って来たくなる魅力と親しみやすさがあります。
モリモト ずっと気になっていたんですが…このフォントはご自身で作られたんですか?
由芽さん 私が前職で働いていたのがSOU・SOUというテキスタイルのお店で、そこのデザイナーである脇阪克二さんにお願いしてロゴを作ってもらいました。最初は子どもが書いた文字にしようかなーとも思っていたんですが(笑)
賢二さん コアなSOU・SOUファンは見た瞬間「この文字SOU・SOUのフォントですか?」と聞いてくる方もおられますよ。
そうだったのか!と答え合わせできてスッキリ。
看板の他にも、プレゼントバックにロゴが採用されています。カラーバリエーションもいくつかあり悩みましたが、木綿とうふのカラーを意識して作ったという白のプレゼントバック(300円)を購入。
「自分が作ったとうふを食べてすごく美味しいと思えるのが、いい人生やなあ。幸せやなと思えます。」とにこやかに語ってくださった賢二さん。
自分が作ったものに誇りを持てるって素敵!そんな職人ならではの自信に満ちた一面もありながら、「所詮はとうふはとうふですからね〜」と言えてしまう型にハマリすぎない、柔軟な職人の姿がとても魅力に感じました。
そんな姿を近くで見ているお子さんたち。将来の夢は「とうふ屋さん」とのことで、店内にはお子さんたちが描いた習字の文字やイラストが貼られていて、どの作品もとうふがモチーフ!訪れた際にはぜひチェックしてみてください!
【大和田とうふ店】
webサイト https://takashima-kanko.jp/sakura/traffic.html
Instagram @owada_tofu_ten