滋賀県東近江市【太郎坊宮】で世界に一つのおまもりづくり!

滋賀県東近江市【太郎坊宮】で世界に一つのおまもりづくり!

2025.7.10近江八幡・東近江

八日市といえば【太郎坊宮】!

太郎坊宮

biwacommon編集部のモリモトです。
今回は東近江市民なら誰もが知る【太郎坊宮】で何やら面白い取り組みをされているということを聞きつけやってきました!

【太郎坊宮】とは、滋賀県東近江市にある阿賀神社(あがじんじゃ)の通称で、勝運の神として信仰を集める神社です。伊勢神宮の天照大神の第一皇子神(人間でいう長男)の正哉吾勝勝速日天忍穂耳大神―マサカアカツカチハヤヒアメノオシホミミノオオカミ―が祀られています。神様のお名前には「まさに勝った、私は勝った。朝日が昇るように鮮やかに、速やかに勝利を得た」という意味が込められいます。

古くから「神験即現(しんげんそくげん、神様のご利益がすぐに現れる)」の大神とたたえられ、聖徳太子をはじめ、伝教大師最澄や源義経などの尊崇を集めたそうです。現在はプロスポーツ選手をはじめ、第一線で活躍する企業経営者、政治家、職人、ビジネスマンなど、業種を越えた多くの方々が太郎坊宮の大神様のご利益を仰がれています。

東近江市指定天然記念物『夫婦岩』

夫婦岩と展望台からの景色

取材日は梅雨真っ盛りの大雨で傘を差しながらの参拝でしたが、雨で濡れた岩肌や緑に生い茂った木々たちに、晴れの日よりもさらに静かで厳かな雰囲気を感じました。

境内で特に印象的だったのが、東近江市指定天然記念物に登録されている「夫婦岩」。10メートルを超える岩が二つ並んでいて、その間はわずか80cm。
昔からこの間を通って参拝するものは即座に苦痛が除かれ、願いが叶うと言われています。一方で悪い行いをしている人は岩に挟まれるという逸話も。
悪いことはしていないはずだけど挟まれたらどうしよう…。と少々怯えながら願いを込めて進み、なんとか最後まで通過できホッとしました。

夫婦岩を抜けるとすぐに本殿があり、再び気を引き締めお参りをします。(本殿は撮影禁止です。)
本殿のすぐ近くにある展望台は「懸造り(かけづくり)」という清水寺と同じ木造建築の構造をしており、ここから見える景色は八日市のまちを一望できます。

天狗だらけの境内

天狗

境内をぐるっと回ってきたなかでよく見るな…と思ったのが天狗!

なぜこんなに天狗がいるのかというと【太郎坊宮】の「太郎坊」とは、阿賀神社を守護する天狗の名前と言い伝えられてきたそう。
「太郎」という名前は、最も優れたものや最も秀でたものに付けられる名前で、太郎坊天狗は人々から畏敬された存在であったそう。そのため、太郎坊天狗が守る神社、太郎坊の宮となり、やがて太郎坊宮が定着したと言われています。

【太郎坊宮】の「太郎」って天狗の名前だったんだ!と神社に天狗がたくさんいるのも納得です。

世界に一つのおまもりづくりpart1

おまもりづくり

そして今回私が聞きつけた面白そうな取り組みというのが、「おまもりづくり」体験です。なんと200種類のお守り袋・結び紐を組み合わせて、世界に一つだけのお守りを作れるのだそう!

まず初めに、巫女さんがお祓いと、お清めしてくださいます。神聖な儀式が始まるんだと少し緊張感が高まっていきます。

次にたくさんのお守り袋のなかから自分のお気に入りの袋を選びます。
とにかく種類が豊富なこのお守り袋は、神主さんや巫女さんが相談しながら決めたもの。縁起のいい柄や、お守りにしたときに映えそうな小ぶりな柄を選んでいるそう。

大きな一枚の布を裁断して作ったお守り袋は、同じ種類でも柄やサイズが異なります。それぞれの袋に個性があるので選ぶのに時間がかかっちゃいますがそれが醍醐味!柄ごとにご利益が異なり、たくさんのご利益を得られるものがよく選ばれがちなようですが、好きな柄だから!と直感で決めるのがおすすめとのことです。

今回は必勝と財運のご利益がある波濤(はとう)と幸運と厄除けのご利益がある、菊小紋(きくこもん)の二つを選びました。直感でえらんだ菊小紋ですが、「biwacommon(ビワコモン)と韻踏んでるやん…。」と勝手に運命を感じたのでした。

二つとも、渋めにな柄になりましたが、可愛らしいお花柄や、麻の素材のもの、コアラ柄までありました!太郎坊宮さんのインスタのアカウントにて新しく加わる柄をご紹介されているので気になる方は要チェックです!

世界に一つのおまもりづくりpart2

お守り作り

次に「叶結び(かのうむすび)」と呼ばれる結び紐を選びます。
「お願いごとが叶う」という『叶』の文字のように、結び目に『口』と『十』のようなカタチが見えるのが名前の由来です。この結び方で願いを閉じ込めると必ず願いが叶うと伝わる、由緒ある結び方とのこと。近江八幡の障害者福祉施設で『いろんな人の願いを叶える紐だ』と喜んで製作してくださっているそうです。

お守り袋と紐が決まれば、次にお願い事を書きます。お願い事は幾つでも書いて良いそうで、自分に素直にいることが大切ということでした。
こうしてお願いごとが書けたら、巫女さんが神様の魂である「御霊」を持ってきてくださいます。

お願い事を書いた紙と御霊をお守り袋の中に入れて、結び紐で閉じたら完成です!
一連の作業は、巫女さんが様子を確認しながら丁寧に教えてくださるので安心ですよ。

八日市を見渡す「天空のカフェ」

太郎坊宮の参集殿(さんしゅうでん)で八日市の街並みを眺めながらお茶ができる、「天空カフェ」も体験させていただきました。

今回頼んだのは、滋賀県立八日市南高校食品流通科の学生さんたちが作っておられる、シソのジュース。一切着色料を使っていないのにこの鮮やかな発色。紫蘇の爽やかな酸味と、豊かな風味が楽しめる一杯です。
もう一つのメニューは 文久三年(1863年)から続く東近江の老舗お茶屋「銘茶ますきち」さんのお抹茶。これぞ抹茶!という深みのある味わいと濃厚さがたまりません。このメニューは自分でお気に入りのお茶碗を選べるとのことで、膳所焼きのお茶碗をチョイス。

飲み物から器まで、どこをとっても滋賀県産という徹底ぶりです。
もちろんセットのお茶菓子も滋賀県産のものです。日替わりで内容が変わるので、頼んでみてからのお楽しみ!今回は滋賀の和菓子屋「叶 匠壽庵」さんの夏にぴったりなゼリーをいただきました。

2025年夏限定のイベントやお祭りも!

「おまもりづくり」や「天空カフェ」など室内で楽しめる要素がたくさんあり大満足の【太郎坊宮】。

他にも夏限定の『風鈴作り』や、7月の19・20・21日には『千日大祭』という太郎坊宮で最も古くから伝わるお祭りが斎行されます。千日大祭中にご参拝すると千日間参拝したのと同じご利益を授かると伝わっているお祭りとのことですのでぜひチェックしてみてくださいね!

【太郎坊宮】
住所: 〒527-0091 滋賀県東近江市小脇町2247
定休日:無休
料金等:無料
駐車場:有り 50台

おまもりづくり 1つ 2,000円
詳細:https://tarobo.sakura.ne.jp/omamoridukuri.html

WEBサイト:https://tarobo.sakura.ne.jp/
Instagram :@tarobogu.official