【シンビオシスファーム バイ ヤンマー】が栗東市にオープン

【シンビオシスファーム バイ ヤンマー】が栗東市にオープン

新スタイルの観光農園で上質な体験を

Biwacommon編集部のひーちゃんです。

今回は2024年1月13日に栗東市に新しく誕生したばかりの「SYMBIOSIS FARM by YANMAR(シンビオシスファーム バイ ヤンマー)」におじゃましてきました。こちらは、ヤンマーシンビオシス株式会社(以下、ヤンマーSS)滋賀栗東センターの自社農場内にできた観光農園。「美味しく遊ぶ!」をコンセプトに、農業を通じて子どもたちに“ワクワク”するような体験と学びを提供することを目指し、運営をスタートされました。

ファーム内は主に、広々とした「いちご栽培ハウス」、温室の中にある「カフェエリア」、キッズが遊べる「HANASAKAルーム」で構成されています。それぞれ雨や雪でも気持ちよく過ごせるので、天候を気にせずにお出かけできるのがGOOD。

さて最初に感想を言ってしまうと、この施設での時間は「楽しかった!」のひと言に尽きます。

約2時間の滞在中はいちご狩り&スイーツ作り体験をメインにたくさんの「上質な体験」ができ、飽きることなく心豊かな時間が過ごせました。大人だけど“ワクワク”しちゃって、何なら最後は「まだ帰りたくない」と駄々をこねたかったぐらいです。

ハウス一棟貸切りのVIPないちご狩り

まずはいちご狩りからスタート。「いちご栽培ハウス」は5棟あって、なんとグループごとに一棟貸切りで利用できます。ハウス内の明るく広々とした空間で、プライベート感たっぷりの時間を過ごせるのが実に贅沢。「赤く色づいた実から収穫してくださいね」とアナウンスを受けますが、頑張って探さなくても見渡す限り、食べごろの真っ赤ないちごが垂れ下がっていました。

栽培されているいちごの品種は、甘みがしっかり感じられる「あきひめ」と、滋賀県初のオリジナル品種「みおしずく」。ヤンマーSSの農業への知見を活かして栽培された自慢のいちごです。食べ比べてみましたが、同じいちごなのに糖度も食感も全然違う!どちらも「いちご狩りのいちごってこんなに美味しかったっけ?」と驚くクオリティでした。

1グループで収穫できるのは大きなカゴ2つ分=約2Kgで、通常売られているいちごの8パック分です。だんだん片手では持ちきれないほどズッシリとカゴが重みを増してきて、しかも中身はデパ地下で見るようなツヤツヤの大粒いちご。非日常感たっぷりのリッチな気分に満たされました。

温室で香り豊かなハーブ摘みを体験

いちご狩りのあとは、スイーツ作り体験をする円錐形の建物「カフェエリア」のある温室へ。温室内にはハーブや果物などの無農薬植物が栽培されていて、ここでスイーツの飾りつけに使うフレッシュなハーブを収穫します。

栽培されているのは、フレンチラベンダー、アリッサム、ビオラ、ローズゼラニウム、レモンゼラニウム、フェンネル、⽉桃など、季節によってさまざま。その時期ごとの植物との出合いがあり、触ったり・香ったり・味わったりと、五感で体験しながら学べるのがいいなぁと思いました。

好きなお菓子を好きなだけ作ってOK

いよいよ、摘みたていちごを使ったスイーツ作り。パフェやタルトや大福など、数種類のお菓子が作れます。洋菓子もいいけど和菓子も食べたい。自家製いちごミルクも美味しそうだし、持ち帰れる瓶スイーツも魅力的。

「一人何種類まで選べるんですか?」と尋ねたところ、「何種類でもどうぞ〜」の答え。
「え、でも一種類につき1個ですよね?」との問いには、「何個でもどうぞ〜」と返ってきました。

自由度が高くてびっくり。

クリームのデコレーションやいちごの切り方などにも決まりはなく、それぞれの発想で好きなように作れます。まさに「美味しく遊ぶ!」のコンセプトどおりで、子どもたちの豊かな創造性をグンと伸ばしてあげられる貴重な体験になりそうです。材料に滋賀の人気洋菓子店「パレット」のタルト生地が使えたりと、もちろん大人も大満足。

ちなみに2Kgのいちごは使いきれないので、残った分はお土産に持ち帰れます。

ずっと寛いでいたくなる居心地の良さ

「カフェエリア」は、ユニークな設計も見どころ。滋賀県の竹材や琵琶湖の葦(よし)など地場の建築素材を活用した自然と調和する空間でありながら、モダンなデザインに仕上げられています。半個室になるよう程よく仕切られているので、各グループでゆったり寛ぐのに最適◎。椅子やテーブルも滋賀県内の山桜など無垢材で造られていて、目にするもの手に触れるもの全てが上質でした。

ここはフリードリンク制になっていて、好きな飲み物が自由にいただけます。

なかでも目を惹いたのが珈琲コーナー。自分で豆から挽ける手動のミルや、ハンドドリップで淹れるための道具がすべて揃っています。豆は守山市の「米安珈琲焙煎所」謹製のオリジナルブレンド「シンビオシスブレンド」。プレオープンの際には、家族がスイーツ作りを楽しむあいだ、じっくり丁寧に珈琲を淹れる作業に没頭するパパが続出したそうです。

他にも、「かたぎ古香園」の抹茶や「ムレスナティー」の紅茶など、滋賀にこだわった飲み物が用意されていました。素敵な空間で美味しいスイーツとドリンクをループで味わえる幸せ…居心地が良すぎて本気で帰りたくなかったです。

遊びながら楽しく学べるキッズルーム

お菓子作りに飽きちゃった子どもたちは、隣接の「HANASAKAルーム」へ。ここは杭や金属を使わない三方格子という構造を取り入れた、木のぬくもりが感じられるキッズルーム。子どもたちが楽しみながら自然や食について学べる、好奇心を刺激するような本や玩具が揃っています。

3つの大きな水槽で泳ぐのは、琵琶湖の湖魚(ビワマス・ニゴロブナ・ホンモロコ)。「どの魚の料理も美味しいよね」などといらんことを考えつつ、それも食育なんだからと言い訳しつつ。とにかく水の中を悠々と泳ぐその姿に、琵琶湖やその周辺の環境をちゃんと守っていかなければなと再認識させられました。魚と植物を同じ循環システムで育てる新しい農業の形「アクアポニックス」を観察することもできます。

予約はWEBから

SYMBIOSIS FARM by YANMARは完全予約制となっていて、WEBで申し込みができます。予約可能期間は予約希望日の3ヶ月前から前日の正午まで。祖父母&子どもたちとファミリーで出かけるのもいいし、女子会など大人だけのグループでも楽しめそうです。

実施期間:2024年1~5月中旬ごろまで
金額:シンビオシスファーム体験 22,000円(1組5名まで定額、追加は3名までで1名につき+3,300円)※3歳未満無料
時間枠:土、日曜・祝日:1部 9:00 2部 12:30 3部 15:00、平日:1部 9:30 2部 13:00
定休日:12〜2月:月~木曜日定休日 / 3〜5月:月曜日定休日

詳細はSYMBIOSIS FARM by YANMAR
https://www.yanmar.com/jp/symbiosisfarm/