2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」の舞台・長浜。【賤ヶ岳リフト】で絶景と歴史を堪能!

2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」の舞台・長浜。【賤ヶ岳リフト】で絶景と歴史を堪能!

2025.10.6長浜・湖北

2026年の大河ドラマ舞台!

biwacommon編集部のモリモトです!

2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の舞台でもある滋賀県長浜。【賤ヶ岳リフト】はまさにその舞台である「賤ヶ岳」で歴史や絶景を眺めることのできる、今とても熱いスポットなんです!

ワタクシ、高校で日本史を選択していたものの、テストで赤点を回避するためだけの「超短期記憶型」だったせいで、「賤ヶ岳の戦い……名前だけは聞いたことあるかも?」という程度の認識しかありませんでした。

ただ!そんな浅〜い知識しか持たない私でも、「歴史ってドラマチックやん…!」とワクワクせずにはいられない出来事が、ここを舞台に繰り広げられていたのです。それを実際に肌で感じるために、早速現地へ行ってきました!

リフトでのんびり空中散歩

賤ヶ岳リフトという名前のとおり、到着するとまず目の前にリフトが現れます!

ハイキングすることも可能で、登りは約50分、下りは約45分ほど。今回は6分ほどで山頂近くまで運んでくれるリフトに乗って向かうことにしました。

リフトはすべて一人用で、最初はちょっと緊張して思わず腹筋に力が入ってしまいますが、慣れてくると自然を感じたり、まわりの景色を眺める余裕が出てきます。

登るにつれてどんどん風景が変わっていくのが面白く、キョロキョロしていると、ふとリフトを支える柱に家紋のようなマークが貼られているのに気づきました。これは賤ヶ岳にまつわる戦国武将の家紋クイズ!リフトに揺られている間、退屈せずに楽しく歴史を学べる工夫が施されています。

賤ヶ岳の戦いで活躍した「七本槍」

遊園地のアトラクションに乗ったような気分になれるリフトを降りると、山頂まではもう少し距離があるので、徒歩で登っていきます。
道はある程度整っているものの、階段が多かったり、岩がゴツゴツしていたりと、少々歩きづらい道が5分ほど続くので、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです!

のんびりと歩いていると、ふと気になったのは「顔はめパネル」の多さ。
「賤ヶ岳の戦い」で豊臣秀吉の勝利に大きく貢献した「七本槍」と呼ばれる七人の若き将軍たち、福島正則、加藤清正、片桐且元、脇坂安治、加藤嘉明、平野長泰、糟屋武則のパネルがあちこちに設置されています。
さらに豊臣秀吉を加えた計8人のパネルを制覇!…したと思っていたのですが、写真を見返してみるとなぜか1人足りない!
確認したところ、1体修理中とのことなので、また次回リベンジしようと思います!

山頂で望むびわ湖と余呉湖

パネルに顔をはめつつ進んでいると、気づけばもう山頂です。
一歩先を歩いていた同行者が「おお、すごい!」と一言。
その声に急かされるように、私も早く景色を見たい!と振り返ると目に飛び込んできたのは、連なる山々の凹凸と、びわ湖の静かな水面。そのギャップに思わず見惚れてしまいます。

びわ湖と長浜市内を一望しながら深呼吸をすると、リフトからの短い山道を歩いただけなのに、とても大きな達成感があります。
ハイキングで登ってきた人なら、さらに深い達成感を味わえるるんだろうなと感じましたが、どちらにしても、見応えは抜群です!

山頂からはびわ湖だけでなく余呉湖も眺めることができます。ぽっかりと開いた湖面はとても穏やかで神秘的で、その姿から「鏡湖」とも呼ばれているほど。

こじんまりとした美しさが魅力の余呉湖ですが、そのあとにびわ湖を見ると、「こんなに大きかったんや〜」と、改めてそのスケールに驚かされます。普段慣れ親しんでいるからこそ、日本一の大きさを実感できる瞬間です。

賤ヶ岳の歴史を学ぼう!

絶景を楽しんだ後は、賤ヶ岳の戦いでの両軍の動きや背景を、語り部の方の話から学びます。
9時半頃から15時頃まで、お客さんが集まり次第適宜実施されています。時間は20分程度で、山頂で余呉湖をバックに行われます。奥びわ湖観光ボランティアガイド協会の方々がボランティアで実施されており、予約は不要で時間になれば誰でもお話を聞くことができます。

とても簡単に言うと、この戦いは「織田信長が本能寺の変で倒れたあと、後継者を決めるために柴田勝家と豊臣秀吉が争った戦い」です。
ただ、こんな一言で済ませるのはもったいないほど、数々のドラマがあります。

知識がなくても分かりやすく説明してくださるので、賤ヶ岳がぐっと楽しくなること間違いなしです。ぜひ、現地で聴いてみてください!

実際に、頷きながら真剣に耳を傾ける人も多く、「やはり有名な歴史上の出来事なんだ」と改めて実感しました。ちなみに私は、前日にこっそり予習をしてきたので、まるで元から歴史に詳しい人のように大きく頷きながら聞いていましたよ。

賤ヶ岳の戦いの勝者秀吉

山頂には他にも戦いのドラマを感じるものがありました。
それがこの銅像。戦いに負けたのか、それとも疲れ果てた姿なのか…。
銅像の前にある、書物を模したキャプションにこう綴られていました。

勝関が随所にあがり、勝家勢は北に撤退、北陸近畿を結ぶ要点賤ヶ岳は再び秀吉勢のものとなった。対逆襲の配備、死傷者の処置など一応の手配を終えると、さしもの武将も崩れるように腰を下した。毀(こわ)れた兜を脱し、槍に身を支える。(中略)命の限りの雄叫び悲鳴、死の形相、今しがた悪夢の断片に混つて、部下の死のこと、手柄恩賞のこと、妻子のこと、さまざまが武将が脳裡(のうり)を去来する。(中略)ひとかどの武将がただ手放しで勝利によっていたとは、とても私には考えられない。戦いというものは、勝敗を超えた次元で、厳しくそして哀しい。

キャプションを読み、像を改めて見ると、長い闘いに勝った秀吉陣営の当時の状況がより想像できます。「勝った=嬉しい」という単純な感情ではなく、その背景から死者や旧友、家族を想う繊細な心の動きを表現した表情だったのだと知ると、心動かされるものがありますね。

おまけ 絵馬で願掛け

山頂にあった絵馬でbiwacommonがたくさんの人に見てもらえるメディアになるよう願掛けしてきました!
びわ湖のように大きく!賤ヶ岳の戦いで活躍した将軍たちのようにたくましく(?)滋賀の魅力を発信しながら成長していけたらと思います。

訪れた際には、ぜひこの絵馬を探してみてくださいね〜!


【賤ヶ岳リフト】
〒529-0431 滋賀県長浜市木之本町大音
営業時間:9:00~17:00(11月以降は16:00まで)
営業期間:4月26日(土)〜12月上旬予定
料金:大人 片道500円 往復900円 小学生 片道300円 往復500円 幼児 無料
公式サイト:https://www.shizugatakelift.jp/
Instagram:@shizugatake_lift