
日本有数の陶芸の産地として知られる滋賀県・信楽は、のどかな自然に囲まれた山あいの小さな町です。信楽焼の窯元やショップだけでなく、おいしいごはん屋さん、おしゃれなカフェなども点在し、思いのほかアクティブに“今っぽい”観光が楽しめます。
そのなかで編集部のひーちゃんがおすすめするのは「忠左衛門窯 信楽陶芸村」。つい何度も足を運んでしまうお気に入りのスポットです。
行くたびに新たな発見がある!とかではなく、むしろいつ行っても特段変化はありません 笑。でもそこが安心するというか、とにかく目にうつる景色のすべてに心癒されるので、忙しい日常から離れてホッとひと息つくのにもってこいの場所なのです。
大きなタヌキに招かれて入村すると、そこは静かでノスタルジックな世界。愛嬌あふれる無数のタヌキの置物があちこちから顔を覗かせます。1、2、3、4…最初は頑張って数えるのですが、とても数え切れそうにありません。それもそのはず、村内にはなんと3,000体のタヌキが鎮座しているそう。
信楽の町全体が見渡せる丘の上まで、たくさんのタヌキに挨拶しながらハイキング気分で坂道を登っていくのも爽快です。(←途中わりとキツい坂なので夏の昼間は暑いです)
村内では陶芸教室が開催されていて、空きがあれば当日飛び入り参加できるコースもあります。こういった体験はいつも子どもたちに人気なのですが、土に触れ無心で物づくりを楽しめる贅沢な時間は、むしろ大人の方にこそおすすめ!
初心者でもチャレンジしやすい手びねりは、手回しのろくろを使って好きなカタチの作品を作ることができます。自分で作った信楽焼でコーヒーを飲んだり、パスタを食べたり。いつまでも大切にしたい、とても素敵なお土産になると思います。
ほかにも短時間で作業できる絵付け体験や、本格的な電動ロクロ体験(要予約)があり、作品は焼成後に配送してもらえるので荷物が増える心配もありません。
もしも体験する時間がないよ〜という場合は、おなじみタヌキの置物をはじめ食器や花器などバラエティ豊かな信楽焼をショップで販売しているので、ぜひあれこれ目移りしながらお気に入りを選んでください。
陶芸村を最大限満喫したいなら、迷わずのぼり窯カフェへ。約90年前に作られた本物の登り窯を改装した空間は、赤褐色のスカーレット色に焼成されています。決して人工的には生成できない、炎により長い時間をかけて描き出された独特の色艶が見事。
こちらでは忠左衛門オリジナルの竹炭ロールケーキや山田牧場のチーズケーキなどがいただけます。コーヒーカップやお皿など、さすが信楽焼の食器が素敵。
見て、食べて、買って、体験できる、充実のスポット信楽陶芸村。半日〜1日でしっかりと楽しみ尽くせるので、思い立ったらサクッとお出かけしてみてください。
忠左衛門窯 信楽陶芸村
https://tougeimura.jp/