2025年版 風の通るお寺【西教寺】の「かざぐるま参道通り抜け」(御朱印もあるよ)

2025年版 風の通るお寺【西教寺】の「かざぐるま参道通り抜け」(御朱印もあるよ)

2025.6.9大津・草津

比叡山の東麓にたたずむ西教寺へ

biwacommon編集部のジョーだ。
今回は滋賀県大津市坂本、比叡山の東麓にある【西教寺】で開催中の「かざぐるま参道通り抜け」に行ってきた。その様子をお届けしよう!西教寺は、聖徳太子が恩師である高麗の僧・慧慈と慧聡のために創建したと伝わるお寺。全国に約400の末寺を持つ、天台真盛宗の総本山だ。

西教寺の「かざぐるま参道通り抜け」とは?

2025年3月22日(土)〜6月8日(日)まで、境内で「かざぐるま参道通り抜け」という催しが開催された。これは、子どもの守り神である「地蔵菩薩」の化身とされる宗祖・真盛上人にちなみ、子どもたちの健やかな成長を願って奉納された2,000個もの風車が境内を彩るイベントだ。

緑と風が心地よい参道

総門をくぐると、約150mのゆるやかな参道が続く。私が訪れたのは6月7日(土)、最終日前日。新緑がまぶしく、心地よい風が吹き抜けていた。風車は参道の至るところに飾られ、境内全体がカラフルでにぎやかだ!

西教寺は本堂(重要文化財)をはじめ、歴史的建造物が点在する広大なお寺で、見どころも豊富だ。だが今回は、その中でも「かざぐるま参道通り抜け」に焦点を当ててレポートしよう。

鮮やかな風車トンネル

石段の頭上にはカラフルな風車が等間隔に並び、風を受けて気持ちよさそうにくるくると回っている。本堂へと続く参道には、風車を飾り付けたトンネルも設置され、新緑とのコントラストが幻想的だ。まるで別世界に迷い込んだような気分になる!

比叡山の風にのって元気いっぱいに

当日は爽やかな風が吹き、風車が勢いよく回っていた。その様子は、元気に遊びまわる子どもたちの姿と重なる。風車に込められた“成長祈願”が、自然と伝わってくるようだ!

「かざぐるま参道通り抜け」限定の御朱印

期間中限定の御朱印も人気だ!見開き仕様の御朱印には、カラフルな風車が描かれており、紙面から風が吹いてくるような爽やかさを感じる。実は西教寺には5種類の御朱印があり、何度も訪れて集める人もいれば、一度で全種類をコンプリートする人も。私は今回、この「かざぐるま参道通り抜け」限定の御朱印を書いてもらった。

注目すべきは左上にある金色の「招福」印。この印は、本堂周辺に飾られた風車の中から、ひとつだけ隠された“金色の風車”を見つけた人だけが押してもらえる特別な印!こうした遊び心も、御朱印巡りの魅力のひとつだ。

戦国好きも必見、西教寺の歴史

西教寺は、徳川家康・明智光秀・豊臣秀吉といった錚々たる戦国武将たちとも深い縁がある。特に明智光秀は坂本城主(比叡山のお膝元)として、西教寺の復興に尽力。そのため一族の墓所が今も大切に守られている。

西教寺は2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』でも取り上げられ、戦国ファンにとっては“聖地”ともいえる場所。さらに本堂の奥の客殿には秀吉ゆかりの部屋「上座の間」があり、襖絵は狩野永徳とその一派によるもの。見どころ満載だ!

自分だけの風車づくり体験も

売店では、風車キット(550円)を販売。休憩スペースで、マーカーやシール、スタンプを使って自分だけの風車が作れる。小さなお子さん連れの参拝客にも大人気。家族での体験にもおすすめだ!

次は「風鈴参道通り抜け」へ!

残念ながら、「かざぐるま参道通り抜け」は記事公開時には終了しているが、ご安心を。2025年6月22日(土)〜9月16日(火)までは、夏限定の「納涼 風鈴参道 通り抜け」が開催される。風鈴の音が、夏の暑さを涼やかに和らげてくれることだろう!風も、涼も、戦国も、すべてがここに。ぜひ、風の通るお寺・西教寺を訪れてみてほしい。

ちなみに私の5歳の娘は、風車作りのあと、まさに風を受けた風車のように元気に走り回っていた。西教寺の魅力は、子どもにもちゃんと伝わるようだ!

【天台真盛宗総本山 西教寺】
〒520-0113 滋賀県大津市坂本5丁目13-1
参拝料:大人 500円、中学生 300円、小学生 200円
駐車場:無料
http://saikyoji.org/