【佐川美術館】体験型アート展「うごくアートが大集合!つくる展」

【佐川美術館】体験型アート展「うごくアートが大集合!つくる展」

2025.2.10大津・草津

佐川美術館

biwacommon編集部のジョーだ。2月上旬、大寒波が襲来した祝日、子どもと遊べる場所を探していたところ、滋賀県守山市の【佐川美術館】で「うごくアートが大集合!つくる展」が開催されていたので行ってきた。

佐川美術館は、佐川急便株式会社の創業40周年記念事業の一環として、1998年に琵琶湖を望む自然豊かな近江・守山の地に開館した美術館だ。見る角度によっては建物が水面に浮かんでいるように見えるぞ!今回はあまりの寒さに水庭が凍って流氷のようだった。

アートファクトリー「TASKO」

今回の「つくる展」は、日本のものづくりを盛り上げるアートファクトリー「TASKO」の特集だ。動く・触れる・体験できる作品を通じて、「つくる」ことの魅力を紹介する、ワクワクあふれる展覧会だ!

この展覧会は中学生以下無料、撮影自由、WEB・SNSでの紹介もOKだ。「TASKO」が日本の子どもたちに「つくる」ことの楽しさを伝えようとしていることがよく分かる!素晴らしい取り組みだ。

エントランス

エントランスでは、光と影を使ったインスタレーションが出迎えてくれる。光がなめらかに広がる様子は美しく、思わず見入ってしまう!多くの作品には詳しい説明がなく、「とにかく体験して感じてほしい!」という意図がひしひしと伝わってきた。

光の三原色

RGBライトが照らされた空間に文字パネルをかざすと、鮮やかな光の影が生まれる。影が重なる部分では色が交わり、新たな色彩が生まれる。子どもたちは「影の色が変わった!黄色!紫!」と大興奮!光の三原色を理解しているかはさておき、夢中で楽しんでいた。

声で咲く花

作品の正式名称は分からなかったが、声に反応して花が咲く仕組みだ。多くの人が「あー!あー!」と声を出したり、手を叩いたりして楽しんでいた。滑らかにぬるっと咲く花が奇妙でおもしろかった。

パフューマリー・オルガン 1

オルガンの鍵盤を押すと、アロマの入った瓶が動き、空気で香りが押し出される仕組みだ。音楽を香りで体験する、新感覚の作品だ!

パフューマリー・オルガン 2

なかなかシュールな動きだ。瓶の口からぷしゅっと香りが吹き出す。

ジオラマの影

回転する街のジオラマに光を投影し、壁に映し出された影が動き出す仕組みだ。静的なジオラマが、影と光によってダイナミックに変化する様子が印象的だった!

ファクトリーのタペストリー

実寸大で作業場を再現したタペストリー。作業着や工具が配置され、フォトスポットとしても楽しめるぞ。「作品が生まれる現場」もまた、作品の一部なのだと実感した。息子は大はしゃぎだ!

ファクトリーの棚

実際のファクトリーの棚を再現。工具から工芸品、おもちゃまで、創作のヒントになりそうなアイテムがずらりと並ぶ。使い勝手の末のこの並びなのだろう、配置の工夫が興味深かった。

おわりに

ここではすべてを紹介しきれないが、体験型の作品は特に記憶に残り、また訪れたくなるぞ!興味のある方は、ぜひ「うごくアートが大集合!つくる展」に足を運んでみてほしい。開催は2月24日(月)まで。

<開催DATA>
つくる展

<開催DATA>
佐川美術館
開館時間:9時30分~17時 (最終入館は16時30分迄)
場所:〒524-0102 滋賀県守山市水保町北川2891
休館日:毎週月曜日(祝日に当たる場合はその翌日)・年末年始
※展示替え等のため臨時休館する場合があります。

おまけ

その日の夜、息子がフィギュアの影を使って遊んでいた。まだまだ工夫の余地はありそうだが、「何かをつくる」きっかけになったのなら嬉しいことだ。