
biwacommon編集部のジョーだ。2月上旬、大寒波が襲来した祝日、子どもと遊べる場所を探していたところ、滋賀県守山市の【佐川美術館】で「うごくアートが大集合!つくる展」が開催されていたので行ってきた。
佐川美術館は、佐川急便株式会社の創業40周年記念事業の一環として、1998年に琵琶湖を望む自然豊かな近江・守山の地に開館した美術館だ。見る角度によっては建物が水面に浮かんでいるように見えるぞ!今回はあまりの寒さに水庭が凍って流氷のようだった。
今回の「つくる展」は、日本のものづくりを盛り上げるアートファクトリー「TASKO」の特集だ。動く・触れる・体験できる作品を通じて、「つくる」ことの魅力を紹介する、ワクワクあふれる展覧会だ!
この展覧会は中学生以下無料、撮影自由、WEB・SNSでの紹介もOKだ。「TASKO」が日本の子どもたちに「つくる」ことの楽しさを伝えようとしていることがよく分かる!素晴らしい取り組みだ。
エントランスでは、光と影を使ったインスタレーションが出迎えてくれる。光がなめらかに広がる様子は美しく、思わず見入ってしまう!多くの作品には詳しい説明がなく、「とにかく体験して感じてほしい!」という意図がひしひしと伝わってきた。
RGBライトが照らされた空間に文字パネルをかざすと、鮮やかな光の影が生まれる。影が重なる部分では色が交わり、新たな色彩が生まれる。子どもたちは「影の色が変わった!黄色!紫!」と大興奮!光の三原色を理解しているかはさておき、夢中で楽しんでいた。
作品の正式名称は分からなかったが、声に反応して花が咲く仕組みだ。多くの人が「あー!あー!」と声を出したり、手を叩いたりして楽しんでいた。滑らかにぬるっと咲く花が奇妙でおもしろかった。
オルガンの鍵盤を押すと、アロマの入った瓶が動き、空気で香りが押し出される仕組みだ。音楽を香りで体験する、新感覚の作品だ!
なかなかシュールな動きだ。瓶の口からぷしゅっと香りが吹き出す。
回転する街のジオラマに光を投影し、壁に映し出された影が動き出す仕組みだ。静的なジオラマが、影と光によってダイナミックに変化する様子が印象的だった!
実寸大で作業場を再現したタペストリー。作業着や工具が配置され、フォトスポットとしても楽しめるぞ。「作品が生まれる現場」もまた、作品の一部なのだと実感した。息子は大はしゃぎだ!
実際のファクトリーの棚を再現。工具から工芸品、おもちゃまで、創作のヒントになりそうなアイテムがずらりと並ぶ。使い勝手の末のこの並びなのだろう、配置の工夫が興味深かった。
その日の夜、息子がフィギュアの影を使って遊んでいた。まだまだ工夫の余地はありそうだが、「何かをつくる」きっかけになったのなら嬉しいことだ。