旅行に出かければ地酒を探すのに……。
biwacommon編集部のモリモトです!
突然ですが皆さんは、その土地ならではの「お酒」を飲みますか?
私は旅行に行けば、その土地のクラフトビールを自分へのお土産にしたり、旅先での食事中もメニューから地酒の欄を探して率先して頼むことが多いです。
ただ、ふと気がつきました。旅先ではその土地のものを探しては呑んだくれているのに、一番身近な滋賀県内のお酒を嗜む機会って、意外と少ないな……と。
私の愛すべき地元・滋賀県は、豊かな水に恵まれ、古くから酒造りが盛んに行われてきた土地。「地元のことを知らずに、県外の味ばかり味わってどうするんだ!」と思い立ち、滋賀県で初めてクラフトビールの製造を始めたという【長濱浪漫ビール】さんを訪ねてきました。
滋賀県長浜市でクラフトビールを手がける【長濱浪漫ビール】
長浜市に拠点とする【長濱浪漫ビール】さん。クラフトビールメーカー・ビアホールのレストランとして1996年に創業しました。20周年を迎えた2016年には、日本一小さな蒸溜所『長濱蒸溜所』としてウイスキーの製造もスタートしました。
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長浜駅から徒歩5分。
昔ながらの蔵の趣を残した、クラシックな雰囲気の外観が見えてきます。
ワクワクしながらお店の扉を開けると、目の前には大きな樽やタンクが!その迫力に圧倒されていると、爽やかなクラフトビールの香りがふわっと広がってきました。
缶ビールを開けたときに鼻先で感じるものとは違い、建物内いっぱいに広がる芳醇な香りを全身で感じられます。
……そんな空間にすっかり引き込まれていると、長濱浪漫ビール取締役の今井さんが出迎えてくださいました。
今井さん:1994年に酒税法改正があり、全国的にビール醸造所が増加してクラフトビールブームが起きました。長濱浪漫ビールができたのもその頃の1996年。今年(2026年)でちょうど30周年になります。近畿では3番目に古く、滋賀県内では最初にできたブルワリーなんです。
ーー長浜でブルワリーをはじめようと思ったきっかけはなんだったんでしょうか?
今井さん:「地元に根付いて、文化として今後も残っていくような事業をしたい」という想いがきっかけでした。また長浜は夏は暑く、冬は寒いという気候の特徴があり、伊吹山系の美しい水など、お酒造りに非常に適した環境が整っています。そうした理由で、ここ長浜でのスタートを決めました。
歴史と浪漫を感じるクラフトビール
ーー「長濱浪漫ビール」という響きや、建物を見てもクラシックでどこか懐かしい雰囲気が素敵ですよね。
今井さん:ありがとうございます。この建物は、江戸時代から続く米蔵を改装したものになります。建物の目の前を流れているのが「米川(よねがわ)」という川で、その昔はこの蔵から米川、そして琵琶湖を通じて大津や京都、大阪まで船でお米を運んでいたと言われています。
ーー そんな歴史が!この米蔵のイラストをあしらったラベルがありましたよね。
今井さん: 定番3種の中で看板商品である「長浜エール」に、米蔵のイラストが描かれています。「伊吹バイツェン」には伊吹山、「淡海ピルスナー」には琵琶湖がそれぞれ描かれているんですよ。ちなみに、今年は創業30周年を記念して、定番3種のラベルが創業当時のデザインをオマージュした特別な限定デザインになっています。ぜひ見てみてください!
ーー可愛い! 特別感があって、お土産にもいいですね。定番ビール以外にも、限定フレーバーがいろいろとあるのだとか。
今井さん:その時期に合わせた素材や、他のブルワリーとのコラボ商品など月1回ほどのペースで限定商品を製造しています。例えば夏の期間であれば、グレープフルーツを使用した爽やかなビールを提供しています。
ーー月1回って結構な頻度ですよね?このスパンで限定商品を作るのは、なかなかの労力が必要になるのではないでしょうか?
今井さん:そうですね……!何度レストランに来ていただいても、お客様に新しい驚きと楽しさを味わっていただきたいという思いから挑戦を続けています。レストランだけでなく、缶ビールとして販売しているものもあるので、ご自宅でも楽しんでいただけます。
あとは、ビールを造るブルワーたちの挑戦を応援したいという思いも大きいです。造っていくなかで、「もっとこうすればおいしくなるんじゃないか」というアイデアを、期間限定商品という形で思い切り表現してほしいと思っています。