【三井寺力餅本家】の力餅とは?
biwacommon編集部のジョーだ。
滋賀県には、創業100年以上の歴史を持ち、地元で愛され続ける老舗の和菓子店が数多くある。今回紹介するのは、京阪びわ湖浜大津駅の交差点向かいにある【三井寺力餅本家】の「力餅」だ。
店舗には、趣のある字体で大きな屋号が掲げられている。創業は明治2年。当時、日本では版籍奉還や東京遷都が行われ、近代国家への改革が進められていた。そんな時代に生まれた和菓子を、今も変わらず味わえるのは奇跡かもしれない。
緑色ののれんをくぐると、店内へ入ることができる。
大津で愛され続ける老舗和菓子店
三井寺力餅本家の店内には、いたるところに表彰状や感謝状などが飾られている。なんと言っても、天皇陛下への献上菓子としても知られる「力餅」としても知られる老舗だ。長い歴史の中で、多くの人々に愛され続けてきたことがうかがえる。
通路を進んで、飲食スペースへ向かう。
ちなみに「三井寺力餅」という名前は、武蔵坊弁慶が三井寺(園城寺)の霊鐘を比叡山まで引きずって持ち帰ったという「弁慶の引き摺り鐘」の怪力伝説にちなんで付けられたという。
弁慶の怪力にあやかって餅を商う者が現れ、「三井寺力餅」が始まったそうだ。餅ときなこの組み合わせ。うむ、力が付きそうだ!
「力餅と抹茶」を注文!毎朝手作りするつきたての餅
店舗の飲食スペースは広く、16名ほどが座れる。壁には、大津の伝統文化でもある「大津絵」が数多く飾られており、老舗らしい雰囲気が漂っている。
さっそく「力餅と抹茶」を注文。「力餅と抹茶」には力餅が3本付いている。コーヒーやオレンジジュースを注文しても、力餅が1本付いてくる。ほかにも力餅ソフトクリームなど、力餅を主軸としたメニューが並ぶ。基本メニューは力餅一本で勝負している点も潔くていい!
実際に力餅を作っているところも拝見した。丁寧にこされた、粒の細かなきなこの香りが店内に漂っている。その横には、毎朝手作りするつきたての餅がきれいに並んでいた。
きなこたっぷり!つきたて「力餅」の味わいを実食
こちらが「力餅と抹茶」だ。見て分かる通り、きなこが溢れるほどたっぷりとかかっている!むしろ、溢れている!1本の串に3つの餅が刺さっており、ひとつひとつは食べやすいサイズだ。
ひとくち食べてみると、やわらかくモチモチ!これが、つきたての弾力か!
三井寺力餅本家独自の蜜がかかり、きなこの粒子の細かさも際立っている。砂糖のザリッとした食感も感じられ、上品な甘みが広がる。やわらかな餅に、きなこがしっかりと絡む。素朴ながらもクセになるおいしさ。これは何個でも食べられるぞ!
三井寺力餅本家オリジナルのきなこは、青大豆や抹茶などをブレンドしているため、少し緑がかっている。青大豆は、一般的な黄大豆に比べて少し甘みが強いのが特徴だという。注文が入ると、餅に蜜をかけ、オリジナルのきなこをまぶして仕上げてくれる。
訪れたのは午前9時半ごろ。やはりつきたての力餅は、とにかくやわらかくておいしい!
当然だが、食べ終わるころにはきなこが大量に残ってしまった。残ったきなこも何とか味わいたいところだが、大人なので、ぐっと我慢。
力餅と相性抜群!香り高い「抹茶」でひと休み
抹茶にはほどよい苦みがあり、甘い力餅とよく合う。濃厚すぎるタイプではないが、上品で味わい深い。人肌程度の温もりを感じる抹茶をひと口飲むと、香りが口の中にふわっと広がる。
小さなお猪口に入ったお茶も香り高くておいしい。甘い力餅の口直しにも、ちょうどいい。
2階では「大津絵ギャラリー」が無料で開放
三井寺力餅本家の2階では、大津絵作家・高橋松山(四代目松山)の作品を集めた「大津絵ギャラリー」が無料で開放されている。大津絵が生まれたのは江戸時代。その頃は「東の浮世絵、西の大津絵」とも言われ、日本二大民画とされていたほど有名だったという。
大津名物の力餅を楽しんだあとは、大津絵で大津の歴史や文化を愉しむのもいいだろう!