大津名物「力餅」|【三井寺力餅本家】のきなこたっぷり、つきたて手作り和菓子

大津名物「力餅」|【三井寺力餅本家】のきなこたっぷり、つきたて手作り和菓子

2026.9.15大津・草津

【三井寺力餅本家】の力餅とは?

biwacommon編集部のジョーだ。

滋賀県には、創業100年以上の歴史を持ち、地元で愛され続ける老舗の和菓子店が数多くある。今回紹介するのは、京阪びわ湖浜大津駅の交差点向かいにある【三井寺力餅本家】の「力餅」だ。

店舗には、趣のある字体で大きな屋号が掲げられている。創業は明治2年。当時、日本では版籍奉還や東京遷都が行われ、近代国家への改革が進められていた。そんな時代に生まれた和菓子を、今も変わらず味わえるのは奇跡かもしれない。

緑色ののれんをくぐると、店内へ入ることができる。

大津で愛され続ける老舗和菓子店

三井寺力餅本家の店内には、いたるところに表彰状や感謝状などが飾られている。なんと言っても、天皇陛下への献上菓子としても知られる「力餅」としても知られる老舗だ。長い歴史の中で、多くの人々に愛され続けてきたことがうかがえる。

通路を進んで、飲食スペースへ向かう。

ちなみに「三井寺力餅」という名前は、武蔵坊弁慶が三井寺(園城寺)の霊鐘を比叡山まで引きずって持ち帰ったという「弁慶の引き摺り鐘」の怪力伝説にちなんで付けられたという。

弁慶の怪力にあやかって餅を商う者が現れ、「三井寺力餅」が始まったそうだ。餅ときなこの組み合わせ。うむ、力が付きそうだ!

「力餅と抹茶」を注文!毎朝手作りするつきたての餅

店舗の飲食スペースは広く、16名ほどが座れる。壁には、大津の伝統文化でもある「大津絵」が数多く飾られており、老舗らしい雰囲気が漂っている。

さっそく「力餅と抹茶」を注文。「力餅と抹茶」には力餅が3本付いている。コーヒーやオレンジジュースを注文しても、力餅が1本付いてくる。ほかにも力餅ソフトクリームなど、力餅を主軸としたメニューが並ぶ。基本メニューは力餅一本で勝負している点も潔くていい!

実際に力餅を作っているところも拝見した。丁寧にこされた、粒の細かなきなこの香りが店内に漂っている。その横には、毎朝手作りするつきたての餅がきれいに並んでいた。

きなこたっぷり!つきたて「力餅」の味わいを実食

こちらが「力餅と抹茶」だ。見て分かる通り、きなこが溢れるほどたっぷりとかかっている!むしろ、溢れている!1本の串に3つの餅が刺さっており、ひとつひとつは食べやすいサイズだ。

ひとくち食べてみると、やわらかくモチモチ!これが、つきたての弾力か!

三井寺力餅本家独自の蜜がかかり、きなこの粒子の細かさも際立っている。砂糖のザリッとした食感も感じられ、上品な甘みが広がる。やわらかな餅に、きなこがしっかりと絡む。素朴ながらもクセになるおいしさ。これは何個でも食べられるぞ!

三井寺力餅本家オリジナルのきなこは、青大豆や抹茶などをブレンドしているため、少し緑がかっている。青大豆は、一般的な黄大豆に比べて少し甘みが強いのが特徴だという。注文が入ると、餅に蜜をかけ、オリジナルのきなこをまぶして仕上げてくれる。

訪れたのは午前9時半ごろ。やはりつきたての力餅は、とにかくやわらかくておいしい!

当然だが、食べ終わるころにはきなこが大量に残ってしまった。残ったきなこも何とか味わいたいところだが、大人なので、ぐっと我慢。

力餅と相性抜群!香り高い「抹茶」でひと休み

抹茶にはほどよい苦みがあり、甘い力餅とよく合う。濃厚すぎるタイプではないが、上品で味わい深い。人肌程度の温もりを感じる抹茶をひと口飲むと、香りが口の中にふわっと広がる。

小さなお猪口に入ったお茶も香り高くておいしい。甘い力餅の口直しにも、ちょうどいい。

無添加だからこそ短い消費期限。お土産にもおすすめの大津名物

三井寺力餅本家の力餅は、添加物を一切使用していないため、消費期限は製造日を含めて2日間と短い。

店員さんも終始笑顔で、大変感じが良かった。長く愛される秘訣は、丁寧にひたむきに、品質を守りながら続けていくことなのかもしれない。年中無休で、朝7時から営業しているのも素晴らしい。

昔ながらの製法を感じられる、飾らない味わいも老舗ならではの魅力だ。伝統の味と名前が現在まで受け継がれているのは、滋賀県民としても誇らしい。

お持ち帰りは家庭用パックで3本入りから。箱入りは7本入りからで、希望の本数に合わせて注文できる。お土産に買って帰れば、喜ばれること間違いなしだろう。

大津の名物和菓子を食べたい人には、ぜひおすすめしたい。大津観光の休憩にもぴったりだ。近くにはびわ湖も見えるので、ビワイチの途中に立ち寄るのもおすすめ。

子どもからお年寄りまで愛される、昔ながらの和菓子。大津を訪れた際には、一度は味わっておきたい名物だ!

【三井寺力餅本家】
住所:〒520-0047 滋賀県大津市浜大津2丁目1-30
営業時間:7:00〜19:00(年中無休)
公式サイト:https://www.tikaramoti.jp/
※駐車場はないため、近隣のコインパーキングを利用

2階では「大津絵ギャラリー」が無料で開放

三井寺力餅本家の2階では、大津絵作家・高橋松山(四代目松山)の作品を集めた「大津絵ギャラリー」が無料で開放されている。大津絵が生まれたのは江戸時代。その頃は「東の浮世絵、西の大津絵」とも言われ、日本二大民画とされていたほど有名だったという。

大津名物の力餅を楽しんだあとは、大津絵で大津の歴史や文化を愉しむのもいいだろう!