
biwacommon編集部のジョーだ。今回は、近江八幡の人気観光スポット「八幡堀めぐり(遊覧船)」を体験してきた。ゆったりと流れる時間の中で、歴史の息づく町並みを舟上から眺める。そんな贅沢なひとときをレポートしよう!

八幡堀は、豊臣秀吉の甥・豊臣秀次によって築かれた運河。琵琶湖とつながる重要な水路として、かつては商人たちが船で商品を運び、近江商人の発展を支えてきた。
いまも白壁の土蔵や石垣が残り、往時の面影を色濃く伝えている。春は桜、初夏は花菖蒲、夏は柳、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々に異なる風情が楽しめるのも魅力!
舟から見上げる景色は、まるで時が止まったかのような静けさと美しさに包まれている。

乗船したのは10月上旬の昼過ぎ。まだ少し暑さが残る日。定員12名のエンジン船に6名で乗り込み、ゆったりとした空間で出発!この日は約10分おきに出航しており、混雑の心配もなく気軽に乗ることができる。
船内は畳敷きで座布団付き。屋根付きなので日差しも和らぎ、風が通ってとても快適だ。スピードは控えめで波も立たず、静かに進む船上はまさに癒しの空間!
全長約5kmのコースを約35分かけてめぐり、料金は大人1,500円。穏やかな時間がゆっくりと流れる、近江八幡らしい体験だ。

八幡堀沿いには白壁土蔵の町並みが続き、歴史情緒あふれる景観が広がる。船内の音声ガイドでは、当時の暮らしや建物の由来などを分かりやすく紹介してくれる。
『るろうに剣心』『あさが来た』『鬼平犯科帳』など、多くの映画やドラマのロケ地としても知られるスポットが点在しており、ファンにはたまらない見どころだろう!
また、国の登録有形文化財「旧中川煉瓦製造所ホフマン窯」も注目ポイント。大正5年頃に建てられたレンガ造りの建物で、内部には今もホフマン窯が残る。高さ30mの煙突が目印で、八幡堀めぐりの舟上からもその姿を望むことができる。

穏やかな水面には小魚が泳ぎ、水草がゆらめく。かつてはこの堀を通って瓦や米などの生活物資が運ばれ、街の暮らしを支えてきた。今もそのまま進めば、琵琶湖へと続いている。
桜の時期が最も人気だが、どの季節に訪れてもそれぞれの美しさがあり、心を癒してくれるだろう。舟に揺られながら「この堀をかつて武将や商人も行き来したのだろうか」と思いを馳せる。そんな時間こそ、八幡堀めぐりの醍醐味だ!

乗船の前後には、「かわらミュージアム」や「八幡堀石畳の小路」など、周辺の観光もおすすめだ。歴史ある町並みを歩けば、近江八幡の魅力をより深く味わえるだろう!
静かな水郷の町で、心癒やされるひとときを。八幡堀めぐりは、近江八幡の歴史と四季の風情を肌で感じられる特別な体験。観光やデート、家族旅行にもぴったりの癒しスポットだ。
【八幡堀めぐり】株式会社和でん
〒523-0821 滋賀県近江八幡市多賀町743
営業時間:10:00〜16:00
公式サイト:https://www.oumi-waden.com/ship
※八幡堀沿いでは複数の事業者が観光船を運営しています