
おいしいものが大好き!ブルです。
今回は、瀬田のびわ湖岸から少し歩いたところにある【シェ・ラ・メール】さんへ行ってきました。白と青のすっきりとした建物が印象的な、地元でも人気のケーキ屋さんです。
お店の敷地内にはたくさんの植物がきれいに植えられていて、この日はちょうど入口前の木に咲いた花が見頃で、とてもきれいでした。ケーキ屋さんでこういう景色を楽しめるのって、ちょっと特別な感じがしてうれしくなり、つい写真も撮らせてもらいました♪
【シェ・ラ・メール】は1982年に創業し、2020年に京都寺町通から滋賀県瀬田へ移転した洋菓子の有名店。移転後も変わらず愛され続け、この日も開店前から私のほかにもお客さんが待っていらっしゃいました。
創業当時から変わらず作られているロールケーキ『お菓子の木』と、パイ生地のシュークリーム『バルカノ』が名物だそうです。
お店に入ってまず目に飛び込んでくるのは、ショーケース!
カラフルでかわいいケーキがずらっと並んでいて、「え、全部食べたい…!」と本気で迷ってしまいました。定番のものから季節限定のタルトまで、ひとつ一つが丁寧に作られているのが見た目からも伝わってきて、ショーケースを眺めているだけで楽しくなります。
店内にはイートインスペースがあり、この日はそちらでいただくことに。落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりケーキを味わえるのはちょっとしたご褒美タイムでした。
悩みに悩んで選んだのは、看板メニューの『お菓子の木』と『バルカノ』、そして季節限定の『甘夏のタルト』。どれも見た目からすでにおいしそうで、テーブルに並んだ時点でテンションが上がります!
『お菓子の木』
チョコレートのスポンジに、生クリームとフルーツがたっぷり巻かれたロールケーキ。
しっとりとした生地に、軽やかなクリーム、そしてフルーツの甘酸っぱさがちょうどいい。なんだかちょっと懐かしいような味わいで、食べるとふっと肩の力が抜けるようなやさしさがあります。
よーく見てみると、小さなシュークリームが中にちょこんと入っていて、そんな遊び心に思わずにっこり。人気なのがわかる一品でした。
『バルカノ』
サクサクのパイシューの上に、シャリっとした砂糖のアイシング。
フランス語の名前の通り“火山”をイメージしているそうで、迫力のあるフォルムも印象的。中にはとろりとしたカスタードクリームがたっぷり詰まっていて、一口ごとに幸せが広がります。どこか素朴でやさしい味にホッとします。
見た目はボリュームがありますが、甘すぎたり重たく感じたりすることはなくて、ぺろりと完食。定番人気というのも納得の、ちょうどいいバランスのシュークリームです。
『甘夏のタルト』
見た目から爽やかな「甘夏のタルト」は、ジューシーな甘夏がたっぷりのった季節限定の一品。
プリッとした果肉のすっぱさと、ほんのり感じる苦みがクセになります。土台のタルトはサクサクで、甘夏のフレッシュさと合わさると、ただ甘いだけじゃない、ちょっと大人な味わいに仕上がっていて、ひと口ごとに食感も楽しいケーキです。
ケーキをいただいたあとに、店長の塩津さんにお話を聞くことができました。移転のことや、ケーキ作りへの想いなど、いろいろ教えていただいたのでご紹介します。
◆どうして滋賀に?
京都から滋賀に移ってきた理由は?と聞いてみたところ、
「リニューアルのタイミングで、移転先をいろいろ探していたんです。京都市内だけでなく、少し範囲を広げて見てみようと。そんなときにたまたまこの場所を見つけました。
ちょっと気になっていたところに、信頼している知り合いの方からも同じタイミングで“ここどう?”と紹介されて。これはもう、ご縁だなと感じて決めました。」
偶然が重なって今のお店があると思うと、なんだか不思議な感じがします。
◆こだわりは、“毎日食べられるお菓子”
お店の名前【シェ・ラ・メール】は、フランス語で“お母さんの家”という意味。その名前の通り、どこかほっとするような、飽きのこないお菓子を大切にしているそうです。
「見た目の映えも大事だけど、毎日でも食べられるような、お母さんが作っているようなやさしいお菓子をいっぱい食べてもらいたい」とお話しくださって、インパクト重視ではなく、ずっと愛される味を目指していることが伝わってきました。
◆新商品の開発は、ひらめきから
新しいケーキはどうやって考えるのか聞いてみると、
「日々の中のひらめきですね」とのこと。食事をしているときや、季節のテーマ、果物をいただいたときなど、いろんな場面からインスピレーションがわいてくるそうです。
今回いただいた『甘夏のタルト』についても、
「甘夏はシロップ漬けにして、オレンジのお酒をちょっと加えてフルーツの味が立つようにしている」とのこと。なるほど、あのさわやかな香りとプリプリの食感はそのひと工夫だったんですね…!
◆人気メニューは、やっぱりこの2つ
最後におすすめのケーキをたずねると、
「やっぱり『お菓子の木』と『バルカノ』ですね」と。どちらも創業当時からある定番で、もう40年以上愛されているとのこと。
「昔はお父さんやお母さんが買ってくれたケーキを、そのお子さんが親になって、家族と一緒に買いに来てくれるんですよ。」とも教えてくださいました。3世代で食べられているお菓子、すごいことですよね。
お忙しいなか、いろいろなお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました!
ケーキの味はもちろん、お店のあたたかさも伝わってくるようなひとときでした。
ケーキのおいしさはもちろん、季節の植物が出迎えてくれるお店の雰囲気や、店長さんのお話まで、訪れてよかったなと思える時間でした。
どのケーキも派手すぎず、でもしっかりと印象に残る味で、「また食べたいな」と思わせてくれるやさしいおいしさ。ちょっとした手土産にも、自分へのごほうびにもぴったりです。
びわ湖岸をのんびり歩いて、お店でケーキを選んで、ゆっくり味わう。そんな時間を過ごしたいときにおすすめしたい一軒でした。
【シェ・ラ・メール】
〒520-2143 滋賀県大津市萱野浦22-36
営業時間 12:00〜18:00
定休日 月・火曜日(不定休有り)
webサイト:https://chezlamere.com/
インスタグラム:@chezlamere_1982