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▶︎【BIWAKOビエンナーレ2025】『芸術の秋』を近江八幡で堪能しよう!〜Part1〜
続いては八幡堀沿いの街並みを歩き、びわ湖や近江八幡の街並みを一望できる八幡山展望台へ向かいます。
ロープウェイの待機場所からすでに作品が展示されており、八幡山の自然の中に突然現れる鮮やかな色彩に、思わずドキッとさせられます。
ビビッドなカラーが印象的なこの作品は、どこか異国の空気を感じさせる、ポップで生命力あふれる世界観の作品です。
ぜひ、八幡山からの絶景とあわせてお楽しみください!

長命寺は、近畿地方を中心に33のお寺を巡る観音巡礼「西国三十三所」の第31番札所として知られる名刹です。
琵琶湖畔から808段の石段を登ると、四季折々の美しい景観が広がり、湖と歴史が調和するこの寺院は、多くの巡礼者や観光客に親しまれています。
今年のビエンナーレでは、そんな長命寺エリアが初めての会場として登場。自然と調和する空間の中で、3名のアーティストによる作品を楽しむことができます。

長命寺の太郎坊大権現社で展示されている、ガラス板に印刷された短い言葉がストレートに心に届く印象的な作品です。
ここから望む風景とともに完成するこの作品は、建物の中や美術館では味わえない、自然の雄大さや美しさを作品を通じて、五感で感じさせてくれます。
敷地内の少し奥まったところに展示されているので、お見逃しのないように注意です!

一見すると、長命寺の建築に溶け込んだ落ち着いた雰囲気の鐘楼。
しかし一歩足を踏み入れると、思わず「わっ!」と声が出るほどの驚きが待っています。
それが、ストレッチ布が蜘蛛の巣のように張り巡らされた空間!
外観とは対照的に、鮮やかなピンクやラメの入った花びらが空間いっぱいに広がり、幻想的で刺激的な美しさを放っています。
鐘楼の中でひっそりと咲く蓮の花をイメージして制作された本作は、仏教の法要で供養のために花をまく行為を意味する「散華(さんげ)」という名がつけられています。
観覧者は、蓮の花びらに見立てた布を作品に向かって投げたり、実際に鐘をついたりしながら、作品の空気感を体験を通して味わうことができます。

今回は時間の都合で訪れることができなかった沖島エリア。
沖島はびわ湖の沖合、約1.5kmに浮かぶ、世界でも珍しい湖上の有人島として知られています。
島内には5つの展示会場があり、さまざまな作品を鑑賞することができます。ぜひ沖島観光とあわせて訪れてみてください!

今回は、「近江八幡旧市街地エリア」と「長命寺エリア」の一部を紹介しました。
1日ですべてのエリアを回るのは少し大変ですが、観光と合わせてゆっくり巡るのがおすすめです。
今回初めて芸術祭を訪れましたが、建物との調和や、ふとした違和感にハッとする瞬間もあり、自分なりの楽しみ方を見つけることができました。
「芸術は難しそう」と感じる方も、町歩きの延長で気軽に訪れてみてはいかがでしょうか!
【BIWAKOビエンナーレ2025】 “流転〜FLUX”
開催会期:2025年9月20日(土) 〜11月16日(日)
会場エリア:滋賀県近江八幡旧市街地、長命寺、沖島など
開場時間:10:00〜17:00(最終入場:16:30)
休場日:水曜日(11月12日の最終水曜日は開場)
料金:一般 3,500円(前売り3,000円)学生 2,500円(前売り2,000円)近江八幡市民 3,000円 中学生以下・障がい者:無料
※沖島エリア、長命寺エリアについてパスポートは不要
※鑑賞パスポートに関する注意事項は公式サイトよりご確認ください
公式サイト:https://energyfield.org/biwakobiennale/