【BIWAKOビエンナーレ2025】『芸術の秋』を近江八幡で堪能しよう!〜Part1〜

【BIWAKOビエンナーレ2025】『芸術の秋』を近江八幡で堪能しよう!〜Part1〜

2025.10.16近江八幡・東近江

『芸術の秋』を近江八幡で!


biwacommon編集部のモリモトです!
10月に入り、やっと秋を感じる日が増えてきました。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋…と秋は楽しみが盛り沢山ですが、今回は『芸術の秋』を堪能すべく近江八幡にやってきました!

訪れたのは、2年に一度開かれる国際芸術祭【BIWAKOビエンナーレ】。今年で11回目の開催を迎え、県外からも多くの人が訪れる人気のイベントです。

2025年のテーマは「流転〜FLUX」。
変化し続ける時の流れ、そしてその中で生まれる美しさを感じる展示が各エリアで展開されています。

今回は、例年メイン会場となる「近江八幡旧市街地エリア」に加え、初登場となる「長命寺エリア」。そしてびわ湖に浮かぶ日本唯一の有人島「沖島エリア」と、まさに近江八幡全体がアートに染まる、芸術の秋にぴったりのイベントです!

と、意気揚々と訪れてみたものの、芸術祭に訪れたことがなく、アートって私に「理解できるの?」と少し不安でした。

ところが実際に歩いてみると、むしろ芸術に詳しくないからこそ、素直に楽しめているのでは?と思える瞬間がありました!
今回は、そんなアート初心者の私でも楽しめた【BIWAKOビエンナーレ】の見どころを一部ご紹介します!

近江八幡旧市街地エリア

例年ビエンナーレのメイン会場となっている近江八幡旧市街地は、江戸時代の面影が色濃く残るエリアです。

大坂や江戸で活躍した近江商人の館をはじめ、八幡山の展望台やカフェなど、町のさまざまな場所で展示が行われています。

特に近江商人の館での展示は、普段目にする機会のない歴史的建物の中でアートを鑑賞できる一石二鳥な体験ができます。
迷路のように部屋が続く館内を歩き、当時の暮らしを想像しながら作品を堪能してみてください!

本郷芳哉《表層-The Accumulated Days》/旧市街地・旧伴家住宅

旧伴家住宅の広い一室に入ると、一面が銀色!
窓から差し込む光を受けて、びわ湖の水面のようにきらめく景色に思わず「おお〜」と声が漏れます。

一畳ほどの大きさの板が重ねられているこの作品は、アルミ板を熱で溶かし制作しているそう。
作家自身の身体の動きや呼吸、リズムの違いが揺らぎとなり、わずかに異なる模様が生まれていく過程が感じられる見応えのある作品です。

奥中章人《INTER-WORLD/SPHERE》/旧市街地・旧伴家住宅

庭に出ると何やらキラキラとした物体が。
「なにこの物体!!」とはしゃぎながら近づいていきます。
係の方に「中に入れますよ〜」と声をかけてもらい、恐る恐る中へ。
中はウォーターベッドでぷよぷよ。
まるでクラゲの中に入り込んでしまったような浮遊感と、キラキラとした光に包まれる心地よさに、「この中ずっといられる…」と思ってしまうほどの安心感を覚えました。

この日は快晴だったこともあり、光が差し込み、明るさや熱を直に感じました。屋外展示の作品は、天候によって印象が変わるのも芸術祭ならではの魅力ですね!

江頭誠《⽑布製薔薇柄袷着物》/旧市街地・山本邸

山本邸の雰囲気と溶け合いながら、どこかホラー的で狂気を感じさせる印象の作品。建物をも飲み込んでしまいそうな強烈な存在感で、目が離せない毒々しさがあります。

しかし一つひとつの柄をよく見ると、どこか懐かしく、可愛らしいあどけなさも。狂気的な第一印象から、時間が経つにつれて不思議と親近感を覚える、徐々に印象の変化する作品だと感じました。

村山大明《⼤⼭椒⿂と宇宙》/旧市街地・山本邸

インパクト抜群のオオサンショウウオが出迎えてくれるこちらの作品。黒一色で緻密に描かれたドローイングからは、生命の力強さがみなぎっています。

最初に目を引くのはオオサンショウウオですが、部屋をじっくり見渡すと魚や鳥、亀など、さまざまな生き物の姿も。その緻密な描写に圧倒されつつも、山本邸の空間と調和することで、どこか居心地のよさを感じさせ、思わず長居してしまうような展示でした。

八幡山展望台や、長命寺での展示紹介はこちらか
▶︎【BIWAKOビエンナーレ2025】『芸術の秋』を近江八幡で堪能しよう!〜Part2〜