biwacommon編集部のモリモトです!
先日、編集部のメンバーから、滋賀県の和菓子の老舗として知られる【たねや】さんに、可愛らしい商品があると教えてもらいました。
それが、節分のシーズンになると発売される「富久豆」。
30年以上作り続けられているというこのお菓子ですが、恥ずかしながら今回初めてその存在を知りました。お多福さんのパッケージがかわいい豆菓子だなあと思いながら商品説明を読んでいると、こんな一文が。
「手づくりのお多福さんに、うっすら砂糖がけした大粒の豆を添えました。お面はお菓子ですのでお召し上がりいただけますほか、壁飾りとしてもお使いいただけます。」
へ〜……って、え?
パッケージじゃなくて、食べられるの?!
何度読み返しても「お面はお菓子です」と書いてあるので、真相を確かめるべく、実際にお取り寄せしてみることにしました。

節分というと、「鬼は外〜福は内〜」の掛け声とともに豆をまき、年の数だけ豆を食べたり、恵方巻きを食べたりするという、子どもの頃の記憶が残っています。
そもそも節分とは、「季節の節目」を意味する大切な日。古くから厄を払い、新しい季節を迎えるための儀式がおこなわれてきました。
旧暦では立春が新年とされていたため、節分は一年の締めくくりにあたる日で、お正月を迎える前のように、心と暮らしを整える特別な意味を持つ日でもあったのです。
たねやさんの和菓子は、以前biwacommonでもご紹介しましたが、今回取り上げるのは節供や日本の折々の行事にあわせて作られた、「歳時菓(さいじか)」。日本の伝統文化を和菓子を楽しむ際に親しんでいただきたいという想いが込められています。

商品が届き、ワクワクが抑えられません。
まずは、細部まで作り込まれたパッケージに惚れ惚れする時間から!
重厚感のある箱は、蓋に木材を使用し、箱本体はエンボス加工を施した紙で組み立てられています。
蓋には「福」の字がさまざまな書体で、便箋に綴られた手紙のようにあしらわれています。
「福」が訪れることを願って贈られたかのような、そんな幸福感のある佇まい。和紙の掛け紙を解くときはまるで玉手箱を開ける前のように、自然と心が高鳴ります。
ちなみに蓋に使われているのは、奈良の吉野杉の間伐材。
環境にも配慮され、どこからみても計算され尽くしたパッケージなんです!

お待たせしました。いよいよ商品とのご対面です。
見てください、この立体感。淡い色合いと、なんとも言えないにこやかな表情の、絶妙なお多福さん……。
食べられるお面とはいえ、その強度はしっかりとしています。
表面はざらっとした質感で、まるで伝統的な工芸品を手にしたときのような、少し背筋が伸びる感覚。
それもそのはず、このお面の立体感は機械によるものではなく、菓子職人さんが型押しでひとつひとつ手作業で仕上げているのだそう。
表情もすべて手描きで、職人さんによって微妙に表情が異なるのだとか。このお多福さんは、どんな職人さんの手によって、この表情が生まれたのだろう……。そんなことに思いを馳せながら眺める時間も、なんとも贅沢です。

あまりに完成度が高く、しばらくは「ほんまにこれ食べていいかな」と迷ってしまいました。結局、1日置いてからようやく食べる決心をすることに。
思い切って、ほっぺたあたりから割ってみます。
なかなかの硬さと分厚さがあるので、割るときは注意が必要です。
ひと口かじると、やさしい〜ほんのりとした甘さが口いっぱいに広がります。
「雲錦(うんきん)」という、つくね薯に砂糖をすり合わせ、片栗粉と寒梅粉を混ぜて作る製法が用いられており、
いわゆる砂糖の甘さではなく、お米を思わせるような素朴でやさしい甘みが印象的です。
確かに、このお多福さんはこの味やわ。と思わず納得してしまう、見た目どおりの包み込むようなやさしさのある味わいでした。
福招きの壁飾りとしても使えるので、少し飾ってからいただくのもおすすめです。
※愛着が湧きすぎる点だけはご注意を……!

お面に添えられている豆菓子には、大豆の中でも大粒で甘みのある北海道産「たまふくら」が使用されています。通常の大豆よりも一回り大きく、一粒でも満足感のある品種です。
表面にはうっすらと砂糖がコーティングされており、外側はパリッとした食感。
ごく薄いコーティングなので、豆本来の香ばしさやポリポリとした歯ごたえはそのままで、素朴ながらも繊細な味わいが楽しめます。
この豆は、鬼に向かって投げると、そのおいしさにつられて元気になってしまいそうなので、
豆まき用の豆は別で用意することを強くおすすめします。

なかなか自分から節分の行事に触れる機会はありませんでしたが、和菓子を通して季節の節目や昔から続く風習にふれられるのも、その魅力のひとつだと感じました。
次回のたねやの「歳時菓」は3月3日の「雛の節句」にあわせひな祭りシーズンに発売予定とのことですので、ぜひチェックしてみてくださいね!
ちなみにたねやの公式サイトでは、家族や友人と楽しめる歳時・イベントにあわせた素材のダウンロードができるそうです。
節分には鬼のお面、お正月には福笑い、江戸時代から伝わる素朴な玩具「ずぼんぼ」はこどもの日など、さまざまな用意がありました。ぜひ印刷して季節のイベントをより楽しんでみてはいかがでしょうか!
【たねや】富久豆
商品ページ:https://taneya.jp/okashi/setsubun/fukumame
内容量:面 1個110g・豆 1袋100g
価格:3,240 円(税込)