ポケモン・ガンダム・成瀬が集結!滋賀・大津市の【ご当地マンホール】の世界

ポケモン・ガンダム・成瀬が集結!滋賀・大津市の【ご当地マンホール】の世界

2026.3.4大津・草津

ご当地マンホールとは?

biwacommon編集部のジョーだ。みなさんは【ご当地マンホール】をご存知だろうか。

ご当地マンホール、あるいはデザインマンホールとは、地域の歴史や文化、名所、キャラクターなどをモチーフにしたマンホール蓋のこと。日本全国に存在し、自治体とデザイナーの協議をもとに制作されるのが一般的だ。公募によってデザインが決まるケースや、自治体がテーマのみを提示し、細部をデザイナーが仕上げる場合もある。

世界各地にも装飾的なマンホールは存在するが、ここまで意匠性が高いものは日本独自とも言われ、「日本文化の一端」として注目されている。近年では、マンホールを目的に街を巡るファンや、訪日外国人観光客も増加中だ。

それでは今回は、滋賀県・大津市で出会えるご当地マンホールを5点紹介していこう。いずれも大津湖岸なぎさ公園周辺に設置されており、お散歩やサイクリングついでに探すのも楽しいだろう!

ギャラドス | ポケモンマンホール「ポケふた」

大津湖岸なぎさ公園には、近畿地方で初めて設置された2枚のポケモンマンホール「ポケふた」がある。描かれているのは、みず・ひこうタイプのポケモン「ギャラドス」だ!

2枚のマンホールはいずれも、スマートフォン向け位置情報ゲーム『Pokémon GO』のポケストップとして登場している。

●設置場所(写真上):大津湖岸なぎさ公園 サンシャインビーチ付近(由美浜)
●設置場所(写真下):大津湖岸なぎさ公園 おまつり広場付近
●寄贈日:2020年9月12日(土)

私の所観

ステンドグラスのように細かく区切られた面構成が美しく、同時に圧倒的な迫力もある!ポケモン少年が好きそうな、文句なしにかっこいいマンホール。背景の和柄の水面文様とも相性抜群で、琵琶湖の水辺のイメージに、みずタイプのギャラドスの姿はぴったりの組み合わせといえる!

2つあるなら、1つはコイキングでも良かったのではないだろうか(写真上の「ポケふた」には、コイキングらしきシルエットも見える!)。……まあ、大人の事情というやつだろう。

©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの商標です。

ガンダム&ズゴック | 大津絵と花火が描くモビルスーツの物語

「ポケふた」と同じく、大津湖岸なぎさ公園には、近畿初となる「ガンダムマンホール」も設置されている。これは、全国の自治体と連携し地域活性化を目指す、バンダイナムコグループの「ガンダムプロジェクト」が企画する、「ガンダムマンホールプロジェクト」より寄贈されたものだ。

「ガンダム」デザインのマンホールの背景に描かれているのは、宿場町・大津で親しまれてきた民画「大津絵」。一方、「ズゴック」デザインのマンホールには、大津の夏の風物詩「びわ湖大花火大会」があしらわれている!

●設置場所(「ガンダム」デザインのマンホール):大津湖岸なぎさ公園 おまつり広場
●設置場所(「ズゴック」デザインのマンホール):大津湖岸なぎさ公園 びわ湖ホール横
●寄贈日:2023年8月3日(木)

私の所観

ガンダム × 大津絵、ズゴック × びわ湖花火大会。

ここまで滋賀に寄り添ったガンダム表現があるだろうか。型番「RX-78-2 GUNDAM」「MSM-07 Z’GOK」までしっかり刻まれているのも胸アツだ。型番があることで、マンホールからガンダム作品特有のインダストリアルな雰囲気が伝わってくる!

大津絵の題材は「鬼の念仏」。“偽善”や“見かけに騙されるな”という風刺を含んだモチーフであり、戦争や人間の業を描いてきたガンダムの世界観とも重なる。

ズゴックは、夜景と花火に包まれ、まるでワンシーンのようなドラマ性を感じさせる。量産型の青いズゴックが、花火のように散っていった仲間を静かに回想している。そんな物語すら想像させる、切なくも美しい一枚だ。

成瀬あかり | 『成瀬は天下を取りにいく』マンホール

滋賀県大津市を舞台にした小説『成瀬は天下を取りにいく』。その主人公・成瀬あかりを描いたデザインマンホールが、JR膳所駅北口エスカレーター前(京阪膳所駅改札前)に設置されている。

著者・宮島未奈さん監修のもと、シリーズ第1作の表紙イラスト(イラスト:ざしきわらし)を採用。背景には琵琶湖の水模様が描かれ、シリーズのイメージカラーである黄色の縁取りが印象的だ。設置場所は、物語の“聖地”とも言える膳所エリア!

本マンホールは、シリーズ完結および『成瀬は都を駆け抜ける』刊行を記念し、株式会社新潮社から大津市へ寄贈された。

●設置場所:JR膳所駅北口エスカレーター前(京阪膳所駅改札前)
●寄贈日:2026年1月19日(月)

私の所観

黄色のフチがとにかく目立つ。書籍のタイトル文字がここまでしっかり入ったマンホールは、なかなか珍しいのではないだろうか。水色を基調とした配色も爽やかで、黄色とのコントラストが実に青春っぽい。物語の舞台に、このような表紙デザインのマンホールが設置されているのは、「ならでは」感があってとても良い!

……とはいえ、このマンホールは踏めないだろう。

終わりに | マンホールは街のストリートアート

デザインマンホールの彩色部分は、凹部分に着色した樹脂を流し込むことで表現されている。見た目の美しさだけでなく、線の太さや凹凸を工夫することで、滑りにくさや排水性といった安全性にも配慮されている点が特徴だ。

足元に当たり前のように存在するご当地マンホール。しかし、その役割は多岐にわたる。
●下水道の認知向上・イメージアップ
●観光・地域活性化(インバウンド・ファン誘致)
●地域の歴史や文化の発信
●メディア・SNSでの話題創出

こうした役割を担いながら、ご当地マンホールは街の風景を彩る「ストリートアート」として機能している。事実、私が訪れた際も、マンホールを撮影している人が何人もいた!

大津市を歩くときは、ぜひ足元にも注目してみてほしい。そこには、滋賀ならではの物語がしっかり刻まれているはずだ。