biwacommon編集部のひーちゃんです。
“信楽を目的地として楽しむ”大人の遠足シリーズ、第2弾をお届けします。
今回のテーマは、「うつわとの出会い」。
「信楽といえば、信楽焼」——そんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?街を歩けば、あちこちに窯元やショップが点在し、たぬきの置物からモダンなうつわまで、個性豊かな焼き物を目にすることができます。
そんな中、今回は日々の食卓に自然と溶け込むうつわが揃う、【古谷製陶所】の工房併設ショールームを訪ねました。
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自然豊かな里山に佇む【古谷製陶所】。工房に併設されたショールームは、ゆっくりとうつわ選びができる静かな空間。予約なしで立ち寄れるので、信楽散策の途中にふらりと訪れるお客さんも多いそうです。
こちらの窯を代表するのが、「粉引(こひき)」の白いうつわ。手しごとならではの素朴さと、どこか洗練されたやわらかなラインは唯一無二。和洋中どんな料理にもすっとなじむから、つい毎日手にとってしまう、“暮らしの定番”になる器です。
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ショールームの扉を開けると、屋根裏部屋のような小さな部屋に、うつわがずらりと並んでいます。床から天井まで続く棚に囲まれ、中央には大きなダイニングテーブル。実際の食卓をイメージしながら、色や形、大きさを比べて、お気に入りの一枚を選ぶことができます。
やっぱり「粉引」の白いうつわは、上品なあたたかみがあって素敵。そしてそのやわらかな白を引き立てる、グレー・茶・青などニュアンスカラーの作品も豊富にラインナップ。リンゴやフリルをモチーフにしたさりげないあしらいの器は、可愛らしいだけでなく、実用性も兼ね備えているのが◎。

時間を忘れて、手に取って、並べて、組み合わせて……そんなひとときこそ、うつわ選びの醍醐味です。
オンラインでも購入できますが、手づくりのうつわはひとつずつ表情が異なります。実際に手に取って「これだ」と感じる一枚に出会えるのは、やっぱり実店舗ならでは。しかもショールームでは、オンラインより少しお得な価格で購入できることも!
美味しそうに料理を盛りつけた写真が何枚も飾られていて、実際に使ったときのイメージがふくらむのも楽しいところ。「たくさんあって選べない…」というときは、スタッフさんに相談してみるのもおすすめです。
ここからは、ショールームで見つけた人気のうつわをご紹介します。

ころんとしたフォルムがなんとも可愛らしい、小さなりんご鉢。
豆サイズはヨーグルトやアイスにぴったり。
意外と、もずくや納豆など“地味め(?)”な副菜とも相性抜群!
手にすっぽり収まる感覚も心地よく、つい手が伸びます。
りんご鉢(豆)2,200円(オンライン価格)

とにかく“りんごのフォルム”が美しい。
取り皿としてちょうどいい小サイズ。
アクセサリーやキャンドルを置くのにもぴったりで、シンプルだけど存在感があります。
りんご皿(小)1,650円(オンライン価格)

絶妙なフチの形がありそうでない、八角形のプレート。
小サイズは、ワンプレートの朝食にちょうどいいサイズ感です。
パンとサラダ、卵焼きと焼き魚——どんな料理にも似合います。筆者も愛用中。
八角プレート(小)3,080円/(大)3,960円(オンライン価格)

繊細なフリルのあしらいが可憐なゆのみは、人気のあまり欠品することも多いアイテム。
スタッキングもできて、収納しやすさも◎。
茶托は小皿代わりとしても使えて便利です。
輪花ゆのみ 2,200円/茶托(彫刻)2,420円(オンライン価格)

手しごとならではの佇まいが美しいピッチャーは、花器として選ばれることも多いそう。
草花やドライフラワーをさりげなく飾るだけで、空間にやさしい彩りが生まれます。
ピッチャー(小)4,620円(オンライン価格)

【古谷製陶所】のうつわは、日常のひとコマを“ちょっといい時間”にしてくれる存在です。
今回、悩みに悩んで選んだのは、「渕荒粉引 6寸輪花鉢」。
煮物用かな?と思いつつ、自分専用の小ぶりなどんぶりにもちょうどいいサイズ感が気に入りました。
さっそく翌日、お蕎麦を盛ってみたら……
コンビニ蕎麦とは思えないほどのごちそう感(笑)。
忙しくて料理に手をかけられない日でも、うつわひとつで気持ちはぐんと豊かになる——
そんなことを実感させてくれました。
みなさんもぜひ、お気に入りの一枚を見つけに足を運んでみてください。
【古谷製陶所】ショールーム
〒529-1812 滋賀県甲賀市信楽町神山2397
営業時間:9:00〜17:00
定休日:日曜(祝日は営業)
公式サイト:https://furutani.handcrafted.jp/