
biwacommon編集部のジョーだ。6月中旬、SNSで見かけたあおばなのスイーツを食べに行ってきた。あおばなは1981年に草津市の花に指定され、2016年には市のブランド「草津あおばな」として認定されている。地元での普及にも力が注がれ、biwacommonでは以前、生産者であるNPO法人青花製彩代表・峯松孝好さんにも取材した(記事はこちら)。
今回紹介するのは、立命館大学びわ湖草津キャンパスの学生と、ホテルボストンプラザ草津びわ湖「オールデイダイニング リバティー」が産官学連携で開発した夏限定メニュー【ひとときの幸せ あおばなフロート】。草津市名産のあおばなを使い、草津市で学ぶ学生考案の特製シロップが注がれた、まさに草津の魅力がぎゅっと詰まった一杯だ。
あおばな(学名:大帽子花〈オオボウシバナ〉)はツユクサの変種で、草丈約1m。6月下旬〜8月下旬にかけてコバルトブルーの花を咲かせるが、陽に弱く昼前にはしぼむ、儚く美しくも花。江戸時代から草津で栽培され、友禅染や絞り染の下絵用「青花紙」の原料として重宝されてきた。花弁の汁を和紙に塗り重ねた青花紙は、水に溶けやすい性質を生かした伝統工芸品だ。
ホテルボストンプラザ草津びわ湖1階、草津駅から徒歩1分の好立地にあるレストラン。アメリカントラディショナルな内装と吹き抜けの開放感が心地よい空間だ。フレンチベースの料理をランチからフルコースまで幅広く提供し、特に季節のランチコースが女性客に人気!
あおばなフロートは、ランチタイムはランチメニュー注文の方限定、その他の時間は単品で楽しめる。1日10食限定のプレミアムランチコースでは、同じあおばなシロップを使った食前酒(ノンアルコールカクテル)も提供されている。
白、透明、青が織りなすグラデーションは、初夏の空や湖面のきらめきを閉じ込めたようだ。青く輝くブルーキュラソーのゼリーにカルピスとバニラの白が映え、ミントの緑が爽やかさを添える。見ているだけで涼やかな気分になる美しさ。
水色のストローがアクセントとなり、全体に統一感を演出。仕上げに紺色のあおばなシロップを注ぐと、濃淡がグラスに広がり、あおばなの儚く美しい姿を感じさせる。まるでカクテルのように華やかな一杯だ!
あおばな自体は無味無臭のため、フロートの味はあおばなそのものではなく、その清らかで澄んだイメージをもとにシェフが仕立てた一杯だ。店員さんも「シロップの青は純粋なあおばなの色です」と丁寧に教えてくれた。
すだちとメイプルをベースに仕立てられた特製あおばなシロップは別添え。好みの量で味の変化が楽しめる。まずはシロップなしで、途中から加えて味変するのもおすすめだ。すだちの酸味と香りに、後から広がるメイプルの甘さが絶妙で、カルピス、ブルーキュラソー、ミントと調和。細やかな氷の食感やゼリーの喉ごしも心地よく、ひと口ごとに異なる爽やかな表情を見せてくれる!
あおばなを使った食べ物といえばお茶やソフトクリームが定番だが、これまではこの綺麗な「あおばなブルー」を食品で再現するのが難しかったそう。そういった意味でも、今回の「あおばなフロート」は学生の柔軟な発想、あおばな生産者の情熱、ホテルシェフの技が生んだ逸品。大人好みの味わいで、涼やかな見た目と爽やかな味わいが、暑い日にひとときの幸せを運んでくれる一杯だ。
草津を訪れた際はぜひ、オールデイダイニング リバティーで【ひとときの幸せ あおばなフロート】の青の美しさと美味しさを楽しんでほしい!
【ひとときの幸せ あおばなフロート】販売期間
販売期間:2025年6月13日(金)〜8月31日(日)
営業時間:11:00〜22:00(LO 21:00)
※ランチタイム(11:00〜14:00)はランチ注文の方限定
価格:¥900(税込)
〈ホテルボストンプラザ草津 びわ湖 オールデイダイニング リバティー〉
〒525-0037 滋賀県草津市西大路町1-27
https://www.hotel-bp.co.jp/restaurant/liberty/