新しい信楽土産【近江抹茶庵】スイーツ

陶器でも狸でもない信楽土産を探すなら【近江抹茶庵】

狸の置物で有名な信楽はお茶の名産地でもあった

突然ですが、私たちがいつも当たり前のように飲んでいる日本茶、その起源を皆さんはご存知ですか?

日本茶というと、静岡や京都の宇治をイメージする方が多いと思いますが、実は日本茶発祥の地は、(我らが)滋賀県なんです!今から1200年以上前のこと、天台宗の開祖である最澄が中国の唐から茶の種を持ち帰り、比叡山の麓と信楽の朝宮地区に蒔いたのがはじまりと言われています。※諸説あります

茶栽培に好適な信楽の恵まれた気候風土のなか、「朝宮茶」は長い歴史を経て現在まで丁寧に栽培されてきました。日本五大銘茶の一つにも数えられ、上質な香りとまろやかな旨味を持つ茶葉として全国各地の日本茶好きから愛されています。

滋賀県産のお茶だけを使ったお菓子の新ブランド

そんな日本最古であろう茶産地の信楽で、お茶を使ったお菓子の新ブランド「近江抹茶庵」が2023年春に誕生しました。地元の朝宮茶のほか、土山茶(甲賀市土山町)、政所茶(東近江市政所地区)とあわせて「近江の茶」と呼ばれる、滋賀県内で生産されたお茶だけを使った抹茶スイーツを展開しています。

「キャラメルサンド」「フィナンシェ」「丁稚ようかん」「タルト」の4種類があリ、それぞれ和洋折衷の味わいをイメージしたようなパッケージデザインが個性的。

信楽の新たなお土産として推せるのか!?

今回はまず、キャラメルサンドとフィナンシェを試食してみました。(残りは品切れ中でした、残念!)
キャラメルサンドは3個入り。個包装も凝ったデザインなので、バラまき土産にしても良さそうです。
フィナンシェは5個入り。こちらはシンプルな透明包装です。

「キャラメルサンド」口の中で変化していく味と食感

胡桃入りの抹茶餡が、異なる2種類の生地でサンドされた三層仕立ての焼き菓子です。まずひと口頬張ると、胡桃がゴロゴロと砕けて、見た目よりもずしっと重たい食べ応え。そして、その食感の強さに負けないぐらい濃厚な抹茶の苦味が広がります。しっかりビターな抹茶テイストが楽しめる、大人スイーツといった印象。

この抹茶感はどこから?

と探ってみたくて、緑のサブレ部分だけを食べてみたところ、あれっ?意外に普通。順番に食べていくと、真ん中の抹茶餡の部分がすごく濃厚でパンチがあるし、キャラメルというほどではないけれどネチャっとした贅沢な質感であることがわかりました。(もっと上品な表現がしたいけどできない)
その餡が、ほろっとした食感と甘さの抹茶サブレ、じわっとした口溶けの白クッキー生地に両側からサンドされていて、それぞれに溶ける様子やスピードが違うので、口の中で混ざり合ってちょうどいい塩梅に。よくある表現で言うと、ハーモニーを奏でているってやつです。(恥)

2つに切って一口サイズのお茶請けとして出してもいいぐらい、1個で満足感のあるお菓子でした。これで110Kcalは嬉しい。

「フィナンシェ」なんちゃってじゃない、本物の風味

フィナンシェはかれこれ30年程ずっと大好きなお菓子。定期的に食べたくなって買っているのですが、適当なものを買うとたまに大失敗ということがあります。バターではなくマーガリン的なものを使っているのか、はたまた香料が効きすぎているのか、フランス菓子とは言い難い安っぽい味と香りのものを選んでしまったときは都度ガクッとさせられます。

そんな、ちょっとフィナンシェにはうるさい派の自分が食べてみた感想。うん、素直に美味しいです。抹茶感を残しつつ、しっかりアーモンドとバターの風味が効いています。キャラメルサンドに比べると、そこまで抹茶のほろ苦さがないので、お子さんにも食べやすく仕上がっていると思います。パクパク、3個ぐらい続けていけそうです。(1個116kcalでしたので自重しました)

そして、自分の肌なら絶対ヤメて!と思うぐらい接写で撮影してみましたが、気泡のキメが細かく綺麗なことも確認。フィナンシェはフワッとした食感のマドレーヌと違って、大きな気泡ができないように仕上げる焼き菓子です。それがしっとり食感の秘訣なので、この仕上がりは大正解。欲を言えば、角のエッジ部分がもう少しカリッと焼けていて欲しかったですが、そこはオーブントースターで1分温めると外側だけ香ばしく焼けて好みの固さになりました。温かいフィナンシェ大好きです。

信楽土産のチョイスに迷ったら

これから秋に向けて信楽はイベントが盛りだくさん。10月7日(土)〜15(日)の9日間は「信楽陶器まつり2023秋」、11月4日(土)5日(日)には「しがらき森のクラフトフェスタ」が開催され、例年11月中旬以降は紅葉も見頃を迎えます。山あいに吹き抜ける風も清々しい絶好のおでかけシーズンなので、ぜひ小旅行気分で足を運んでみてください。

そして、信楽でのお土産選びに迷った際には、ぜひ「近江抹茶庵」のスイーツを思い出してくださいね。

「近江抹茶庵」各商品は信楽陶苑たぬき村(0748-83-0126)で販売しています。

近江抹茶 キャラメルサンド
近江抹茶 フィナンシェ
近江抹茶 丁稚ようかん
近江抹茶 タルト
各1,000円(税込)

※2023年10月4日現在、近江抹茶 フィナンシェ、近江抹茶 タルトは品切れ中です(納期未定)