こんにちは、コバです。
突然ですが、滋賀県草津市の花である「あおばな」をご存知でしょうか?
江戸時代より草津市周辺のみで栽培されてきたコバルトブルーの花を咲かせる植物です。自然由来では珍しい青色の色素を持ち、水に溶けやすい性質であることから、花弁の絞り汁を浸した「青花紙」が、友禅染や絞染の下絵描き絵の具の材料として利用されてきました。
夏のあいだ美しい青色の花を咲かせ、日本の伝統を支えてきたあおばなですが、現在は、着物需要の減少や、化学染料の登場、生産農家の高齢化などにより、存続させることが難しくなっているそうです。
今回の記事では、そんなあおばなの現状を知り、あおばなの栽培や文化の継承に取り組まれている特定非営利活動法人【青花製彩】の峯松孝好さんについてご紹介したいと思います!
生まれも育ちも草津市の峯松さん。
ですが、「草津あおばな」を初めて知ったのは、大人になってからだそう。草津駅前で飲食店を経営していた頃、バイトで働きに来ていた湖南農業高等学校の学生が書いた卒業論文を目にしたことがきっかけでした。
青く綺麗な花を咲かせ、世界で唯一栽培されている草津あおばなに、大きな可能性を感じたという峯松さん。ですが同時に、存続が難しくなっている状況には疑問を抱いたことから、自分が先頭に立って栽培やあおばなを活用した事業展開に挑戦したい!と強い決意を持ったのだそう。
小規模な栽培を試した後、黄綬褒章(その道一筋に業務に精励し衆民の模範となる方を対象とする褒賞)を賜ったあおばな農家(故)中村繁男氏に師事。師の元でその栽培や文化について深く学んだのち、市内農業法人での勤務を経て、農業未経験からあおばな農家として就農を果たされました。
6月下旬から8月下旬が開花のピークとされているあおばな。
峯松さんは夏のあいだ、メロン街道沿いのあおばな畑であおばなを栽培しています。車から目に留まりやすいメロン街道沿いなのも、一面のあおばな畑を地域の方に見てもらいたいという想いがあったからだそうです。
また、一般の方を対象に毎年開催している「早朝あおばなの摘み体験」は3年目を迎えました。とくに夏休み中の子どもたちに人気で、市外・県外から車で通ってくる方もいらっしゃるるとか。
因みに摘み取った花弁は、25gで100円に交換してもらえます。
参加されていた方々にお話しを伺うと、
・自然に触れながらお小遣いも貰えるのが嬉しい。夏の朝活として良い習慣・モチベーションに繋がっている。
・コロナ禍の影響もありなくなってしまった地域でのラジオ体操の替わりに参加。子どもが早起きするきっかけになっている。
など、大人も子どもも楽しんで摘み体験をされていました!
私も体験してみましたが、30分でわずか10gほど…。
摘み大会を実施すると、15分で100g以上摘んでくるお子さんもいらっしゃるとのことで、素直に関心しました。
事前予約不要なので、来年の夏は是非足を運んでみてください!※2024年は開催終了
世界的に見ても珍しい花ということもあり、県外・海外からも取材の申し込みがあるそう。そのメディア対応にも追われ、夏のあいだは大忙しだという峯松さん。そんな多忙な合間を縫って、現在唯一産業化できている青花紙以外の活用方法も検証し続けられています。
2024年現在、青色粉末の食品化へ向けて草津市とも協議しながらプロジェクトを進めていくとのことです。
天然由来かつ国産の食品用青色着色料は、恐らく他にないとのことですので、私も商品化を楽しみにしております!
最新情報は、青花製彩さんのHPやInstagramをチェックしてください!
最後にbiwacommonの運営会社ウィードプランニングが主催する、草津あおばなイベントのご紹介です。
草津あおばなまつり
日にち:2024年10月26日(土)
場所:イオンモール草津1Fセントラルコート(Joshinさんの前)
当日は小さいお子さんや大人も楽しめるワークショップ、作品展示、トークショーなどを企画しておりますので、是非お立ち寄りください!
詳細はこのbiwacommonやイオンモール草津さんのHP・SNSなどで随時告知予定です。
青花製彩 ホームページ https://www.big-advance.site/c/135/1814
青花製彩 Instagram https://www.instagram.com/aobanaseisai/
草津市 草津あおばな紹介ページ https://www.city.kusatsu.shiga.jp/citysales/tokusanhin/tokusan/aobana/index.html
草津あおばな商品 https://www.rakuten.ne.jp/gold/tsuzuru/aobana.html